2019年4月24日 (水)

種を蒔こう

娘が帰省するたびにバラの鉢が増えていく。

バラは挿し木をして増やしていたが、最近は色々な花を種から育てている。

忙しいのかやる気がないのか分からないが一向に庭を整備しようとしない父親を見限って、一人せっせと庭の手入れをしている。

そして、密かにあちらこちらに種を蒔いているようだ。

何もなかったところに花が咲いて初めてここに種が蒔かれていたのかと気づく。

色とりどりにアネモネが咲いたところの雑草を抜いて、父も少しは庭のことを気にしているんだよ的なポーズをとろうとしたら、「それは雑草じゃないから」と制止された。

この葉は・・・、この葉は・・・と教えてもらったが、僕には花と雑草との区別がつかない。

つまり、何かが咲いてくれるまでうかつに手をつけられない。

指導的立場の娘はたまにしか帰ってこないので、日常の世話は、LINEで成長過程の写真を送って指示を仰いでいる。

つまり、遠隔操作されている?

とはいえ、きれいな花が咲いてくれるのは素直に嬉しいし、そうした環境をつくってくれる娘にも感謝している。

日々新たな花苗が生まれているが、それぞれ成長したらどんな花になるのだろうか?

何であれ、種を蒔いておくと未来への楽しみができる。

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頑張れば、キボウノタネが蒔かれて、いずれ何かしらの花が咲くかもしれない。

逆に何もしないでいると、シンパイノタネが根付いて、気の滅入る雑草がはびこるかも。

なので、たとえ微少でも楽しみとして種を蒔いておきたい。

2019年4月23日 (火)

リミットを設けよう

イラストやマンガや似顔絵を描く以上に多く時間を割いているのがTシャツや貝がらキーホルダーといったグッズ関連の仕事だ。

特にTシャツの制作は、注文を受けてある程度まとまった数量を作ったりするので、納期に間に合わせようとして無理をする傾向がある。

納期はお店側から求められたものではなく、連休や旅客船の寄港といった販売のタイミングを考えてできるだけ早めに納品しようと考えてこちらから示したものがほとんどだ。

お店側から、早い納品が助かるみたいなニュアンスを伝えられると、つい、何とかしますねと調子のいい返事をしてしまう。

前準備、制作、パッケージまでの一連の作業に朝から深夜までかかってヘトヘトになりながら作ることも多い。

今回は、一度の注文としてはこれまでにない大量のTシャツを作ることになったが、少し用心して、数回に分けて納品しますと伝えておいた。

それでも先に2回納品した分は、深夜までかかってしまった。

あともう1回で注文された分をすべて納品できる予定だが、お店側のGW前にできるだけ早く仕入れたいという空気を感じながらも、なるべく早めに納品しますと返事をするにとどめた。

作業が深夜に及んで意識が朦朧とした状態で作業をするのは辛いし、その仕事のために他のことをする余裕がなくなるのは問題があると感じていた。

もちろん、仕事がもらえるのは大変ありがたいことだと思っている。

しかし、仕事もするが、家事や読書や自己啓発の時間も確保したい。

無理をせずに仕事量にリミットを設けて、一日をできるだけ計画的に満遍なく過ごしたい。

個人事業者にそんな我がままが許されるかどうか分からないが、しばらくそうした方向でやっていってみようと思っている。

とりあえず、今日は、Tシャツを20枚だけ作って夕方には作業を終えた。

そのあと自分の勉強もできたしテレビも座ってちゃんと観た。

週末に渡す予定のイラストにも取りかかれたし、落ち着いた気分で晩酌もしている。

贅沢なことだけど、仕事の量や時間に自分なりのリミットを設けて、その分普段の生活そのものを充実させていければと思う。

仕事量と収入の比例関係が怖いけど・・・

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一度にひとつのことしかできないし、時間を配分するしかないんだよね。

現在の生活を維持することは大事だけど、いくらかは未来にも投資しておきたい。

そこそこに生き抜いている前提だけど。

2019年4月22日 (月)

海が盛り上がっている?

先週の土曜日にTシャツの納品のため笠利まで行った。

海が見渡せる見晴らしの良いとこをと走っているときに助手席の妻が「海が盛りがって見えるんだけど?」と呟いた。

たぶん錯覚だよと軽く受け流したが、こちら側の窓越しに海を凝視しながら「やっぱりそうだよ、海が盛り上がっている」と言う。

そんな馬鹿なと半信半疑で海側を見ると、うっすら島影が・・・

あんまり目が良くない妻が高波だと思ったのは喜界島だった。

遠目に見ると、山がなくてまるで海にぺたんと張り付いたような地形である。

意外なほど近くにあることに少し驚いた。

そういえば、今から30年ほど昔のことだけど、飛行機で喜界島まで行ったときに離陸してやや傾いた機体のまま着陸の態勢に入っていったような、あっけない飛行時間だった気がする、

こんなに近くにある島なんだ・・・

今日また同じようにTシャツの納品のため笠利へ行き、海沿いの道を走った。

天気も良くて、また同じように喜界島が見えるかもしれないと思い、車を停めてスマホのカメラで島影を写真に収めてみた。

ここへ来る途中でマングローブ館から電話があり、「令和」のTシャツが売り切れたので補充してほしいとの嬉しい注文が入った。

まえだ屋にもたくさんのTシャツを納めることができた。

GWの間は特にこまめにTシャツを補充して回らないといけないかも。

ひと段落したら近場でいいから出かけてみようかな。

喜界島にも徳之島にももう随分長い間行っていないし、沖之永良部島には一度も行っていない。

同じ奄美群島なのに。

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もう随分前の機種なので画質が悪くて喜界島をはっきりと捉えることができなかった。

喜界島から奄美大島を見たらどんな風に見えるのだろうか?

2019年4月21日 (日)

ニセモノ

1週間ほど前にスーパーでウナギの蒲焼きもどきを見つけて食べてみた。

1袋2切れ入って400円ほど。(写真では1切れだけのせている)

魚の干物が買えるほどの値段なので、それなりに期待してしまった。

ニセモノではあるけれど味は本物のウナギに近いかもしれないと。

ウナギの値段が上がってからあまり食べることがなくなったので、もしかしたらこれで少しは食欲をなだめることができるかもしれないと。

でも、食感も味もぜんぜん違う。

ニセモノはしょせんニセモノだった。

分かりきったことを確認しただけ。

相田みつを風に言うなら、「カマボコがカマボコであるかぎりそれはほんもの カマボコをウナギに見せようとするからにせものとなる」みたいな。

かまぼこだと思って食べたらがっかりしなかったはずなのに…

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ますます本物のうな重がたべたくなってしまった…

2019年4月20日 (土)

Tシャツ作りのペース

笠利の奄美空港を過ぎて、あやまる岬まで行かないところに「まえだ屋」がある。

大島紬と島のお土産品を扱っていて、ブルーシールのアイスクリーム屋さんも隣接している。

先日「令和」も含めてTシャツの注文が大量にあったが、一度には応じられないので、とりあえず少しだけ納品に訪れた。

1日せいぜい20〜30枚作るペースなので、たくさんの注文は嬉しい反面、納期を示されると間に合うだろうかと困惑してしまう。

他の店の分はひとまず置いて、まえだ屋さんの注文に集中することにしているが、昨夜も夜中の3時まで作業をして、今日やっと少し持っていけたという状況だ。

連休までになんとか間に合わせるよう頑張るつもりだが、他の仕事を少し休んでしばらくはTシャツ作りに集中した方がいいかもしれない。

それが終わってももちろん連休などない。

個人事業者にとってそれはありがたいことなのかもしれないが…

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まえだ屋さんの店内。

新元号を選定する際のメンバーだった宮崎緑さんが着ていた白紬は、このお店で購入したものだとか。

2019年4月19日 (金)

図工の時間

Tシャツや貝殻キーホルダーなどのグッズを販売するときには、それを収めるパッケージが必要になる。

あるいは、それについてのPOP広告のようなものも作る必要があったりする。

素材に何を使おうか? どんな形にすればいいだろうか? どんな図柄を入れたらいいだろうか?

その商品を手にする人の心持ちをいろいろと想像しながら、絵を描いたり、文字を入れたり、切ったり貼ったりと、まるで小学生のときの図工のように夢中になっている。

マベという真珠貝の貝がらを初めて使ってキーホルダーを作成したときは、そのマベ(貝)をボール紙に印刷して二枚貝が閉じた状態をパッケージして開くと中に真珠のごとく貝がらキーホルダーが現れるといった大変凝ったものを作った。

試作を重ねているときは、寝るのが惜しいくらいに没頭していたが、いざ商品としてパッケージする段になって何百個という数を作らねばならなくなり、紙を貝の形にハサミで切るだけでも手が痛くなってしまった。

少量なら工夫を凝らす楽しみもあるが、それを商品としてある程度まとまった数を作る必要がある場合は、デザインと機能性をもたせつつ、制作過程をできるだけシンプルにする必要があることも少しずつ学んできた。

新しいことを始めるときは、それに伴い何かしらの”図工”が必要になるものだ。

それは、パッケージ関連だったり、POP広告だったり、作業のための道具だったりと色々あって、その都度デザインして、作って、試している。

つまり、図画工作している。

今日は、ビッグツーのハンガーパイプにひっかけるカードをたくさん作った。

すでに自分で使っているものだが、売場の担当者にそれが便利であることを説明して、「他の方(Tシャツ業者)のためにも作りましょうか?」と調子に乗って申し出たために、20枚作るハメになってしまったのだ。(当然ボランティアで…)

A5サイズにカットした厚紙をポールに挟めるようにしただけのシンプルなものだが、これだけでも2時間近くかかってしまった。あまり安受けはしないようにしよう。

あれこれいじりながら試作品を作っているうちは”図工”のようで楽しいが、同じものをひたすら作り続けるのは”作業”になるのでちょっと辛い…

ちなみに、小学生のとき通知表で図工だけはずっと「5」だった。(あとは悲惨だが…)

大人になってからもずっと、もうやがてシニア世代になろうかとしている今も、”図工”の時間を楽しんでいられるのは、けっこう幸せなことかもしれない。

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でも、夢中になりすぎて他のことがおろそかになるので、よく叱られたりもする。

子どもの頃は母に、今は妻に。

2019年4月18日 (木)

復帰運動65thの冊子

「奄美群島の日本復帰運動を伝承する会」という団体が発行する冊子にイラストを描かせてもらった。

昨日名瀬に行った際に出来上がったその冊子を受け取ってきた。

復帰65周年を機に子ども向けに作られた本ということだが、特に噛み砕いた内容にはなっておらず、ルビが振られていない漢字が多いので、小学生には難しいかもしれない。

寄せられた体験者の証言を綴って当時の状況を浮き彫りにしていくというスタイルである。

巻末と裏表紙に5年後(今回の続編として)復帰70周年の冊子を刊行する旨のことが記されている。

その頃には復帰当時小学生だった人も80歳前後になっているはず…当時20代以上の大人で関わった人となると一体何人が存命中であろうか?

奄美のトラさん曰く、「僕も歳だからね、次が最後、それで終わり」

次回は、記憶を記録にしていく地道な作業の集大成になるようだ。

あと5年、まずは皆さん元気でいてください。

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次回70周年の本は、子どもたちが読みやすいようにマンガにしません?

2019年4月17日 (水)

休園日だった!

奄美パークの売店「ゆらん郷」に置いているTシャツの3月の売上げが昨日ファックスで送られてきた。

記載されているのは数量だけなので、デザインの種類やサイズを確認するために奄美パークまで行ってきた。

ついでに新元号記念のTシャツを置かせてもらうという目的もあった。

ところが、パークの入り口にはロープが張られて「本日休園日」の札がかかっていた。

奄美パークは、毎月第1水曜日が休みでそれ以外は開園しているはずでは?

すぐ脇に看板が立っていて、そこには「休園日 第1・第3水曜日」と書かれていた。

第3水曜日も休みになったんだー! 確認してから来ればよかった!

GWの前までにはリベンジ(?)しに行こうっと。

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2019年4月16日 (火)

加計呂麻にも「令和」Tシャツ置いてみた

新元号記念Tシャツを増殖させるべく、加計呂麻島・瀬相のいっちゃむん市場へ行ってきた。

地場産の野菜や魚介類がメインのお店だが、小物類の種類がずいぶん増えているように感じた。

Tシャツを置いてもらった当初は、他に競合するところもなくて、壁にTシャツの見本もかけてもらっていたが、久しぶりに行ってみると、Tシャツの種類が増えている上にTシャツ全体の売り場が縮小されていたので、あま美のTシャツは1列に3枚だけ置かれている状況だった。

他のTシャツは下の棚かどこかに収納されているのだろうが、ディスプレイされていない分についてはお客さんにアピールのしようがない。

そんな状況とは知らずに新元号のTシャツを8枚+はげ〜Tシャツを4枚納品してしまった。

もう置く場所ないよ…と困惑しているであろうお店を後にして、折り返しのフェリーで古仁屋へ引き返した。(ごめんなさい、なんとかして)

はたして令和Tシャツはお客さんに発見してもらえるのだろうか?

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そういえば、店に飾ってあった「漕人」のTシャツは僕がデザインしたものだ。

Tシャツのデザインを受けたらこういう競合もありえるということだよね。

2019年4月15日 (月)

POP広告してみた

9日にデビューした「新元号記念Tシャツ」の売れ行きはどうだろうか?

14日にTシャツの補充をする機会があったので、ついでに(「令和」のTシャツを置かせてもらった)マングローブ館とビッグツーの様子を見てきた。

置いてからまだ5日しか経過していないので、まだ動きはないかもしれないと思う一方で、もしかしたら目新しさで少しは売れているかもしれないという期待もあった。

結果、マングローブ館は、S〜XL(2L)4枚がすべて売り切れていて、購入してくれたお客さんの反応も良かったようだ。

期待を込めて、売り切れた分の倍の数の8枚を補充させてもらった。

ビッグツーの方は、Mサイズが1枚だけ売れていた。

最初に並べたときに、もしかしたら他のTシャツの中に埋もれてしまうかもしれないと気になったのだが、はたして、面に見えるように置いていたカードはTシャツの中に挟まれていてまったく目立たない状態になっていた。

しかし、そんなこともあろうかと、今回はPOP広告を用意してきたのだ。ジャジャーン!

当日の朝思いついて一生懸命作った紙製の看板みたいなものだ。

Tシャツ置き場の写真を見ていて”足元が空いている!”と気づき、そこに「あま美の新元号記念Tシャツ/期間限定発売中」というスタンドを立てることにした。

必要なときに移動できるようにテープで固定せずに磁石でくっつけるようにした。

なんとかしたいともがけばそれなりの知恵も出るようだ。

松下幸之助さんが言われたことで、なんとしてでも2階に上がりたいと考える人間はやがて梯子を思いつく、しかし、2階に上がれたらいいなぁぐらいの気持ちの人間は結局梯子を思いつくことはないというのを本で読んだときに、ああ、成る程と納得した覚えがある。

そんな大層なことではないにせよ、その日の朝どうしようかと考えて写真を見て足元にPOP広告を置くことを思いついたのは、自分の中では小さくガッツポーズのレベルなのだ。

で、さっそくそれをセットしてきた。

少しは目立つようになったかな?

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なにしろ売り場面積が限られているので、売れないものを詰め込むのはさすがに気が引ける。

売れるようだったら堂々と数を補充できるし、積極的に「海バージョン」も作ろうかという気になれるかも。

できればもちろん、調子に乗って(?)たくさん作るパターンで展開したい。