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2013年5月 4日 (土)

奄美の真珠のお話(Ⅳ)

昔つくった養殖真珠の説明パネルの続き。

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マベは貝殻に真珠できるので、真珠を取り出すときにはどうしても貝を剥かなければならない。いわば命と引き替えに真珠を生み出している。

養殖場の裏手には、剥いた貝たちを供養するための塔が建てられている。

年明けの初日は、全員がこの供養塔に日ごろの感謝の気持ちと、その年の豊作の祈りを捧げている。

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前のブログでも書いたが、この「AMAMI GOLD」のブランドは、過去の会社のブランド名で、現在は奄美サウスシー&マベパールの「奄美の輝き」に変わっている。

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当時は、大事に育てている真珠貝を捕食される被害が絶えず、特別なチームが組まれたほどだ。

今はどんな状況なのだろうか?

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台風シーズンになると、大島海峡はタンカーなど大型船の避難港として利用されている。

養殖筏のすぐそばに停泊する船にはやきもきしながら見守っていた。

激しい揺れは貝にとっても悪い影響があるだろうと思うが、一方で、台風が通過することによって海水が撹拌され、水温の上昇を抑えられるというメリットもある。

真珠ができるまでに5~6年は長いよね。

奄美の真珠展見に行きました?

次は、5月11日~12日の3日間、名瀬の奄美観光ホテルで開催されるそうです。

2013年5月 3日 (金)

奄美の真珠のお話(Ⅲ)

今日から海の駅で真珠の展示会が開催されている。

奄美サウスシー&マベパールさんから案内ハガキをもらってきた。

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この真珠が奄美でどんな風にしてつくられているのか? 前回からの続き。

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このナイロン通しというのは「マベ」だけの話。

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この核入れの作業を「挿核」とか「オペ(operation(手術))」と言う。

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「AMAMI GOLD」は前の会社で使われていたブランド名。(過去につくったパネルなので)

今真珠養殖をおこなっている「奄美サウスシー&マベパール」さんでは、「奄美の輝き」というブランド名になっている。

この黄金の真珠は、オリンピック金メダリストの吉田沙保里選手にプレゼントされたことで話題になった。

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核を入れる前の貝は母貝(ぼがい)と呼ばれる。

核を入れた後は違う呼び名になって母貝と区別され、一層デリケートに管理されることになる。

2013年5月 1日 (水)

奄美の真珠のお話(Ⅱ)

前回のブログの続き。

真珠貝の赤ちゃんは施設内で大事に育てられるが、ある程度の大きさ(ゴマ粒くらい)に成長すると、施設を出なければいけない。

いざ大海原へ。

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厳しい環境に置かれた幼い真珠貝たちもやがて成長して・・・。

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生きていると、それなりにアカのようなものが溜まってきたりして・・・

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親はなくとも子は育つと言いますが・・・

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そしていよいよ真珠をつくる段階に・・・。

奄美の真珠のお話(Ⅰ)

昔真珠会社に勤めていたときに、奄美の真珠(マべと南洋珠)についての説明パネルを制作した。

瀬戸内町の海の駅オープンの際に真珠養殖の展示ブースに掲示したものだ。(今も一部残っている)

小学生高学年ぐらいから理解できるようにとイラストも入れて分かりやすくしたつもりである。

その後、真珠養殖場が閉鎖となり、現在は奄美サウスシー&マベパールが引き継いだので、パネルに掲載された元の情報とは若干違うが、真珠養殖の基本的なことは一緒である。

奄美大島の真珠養殖(!?)

真珠は奄美大島の特産品であり、奄美でしか生産されていない貴重な真珠もあるのに、そのことについて、地元でもよく分からない方が多いのではないだろうか?

そこで、

「奄美の真珠養殖って一体どんな風に行われているのだろうか?」といったことをさらりと知っていただくために、かって海の駅に掲示したパネルをブログで紹介することにした。

真珠養殖の大きな流れは、

  ①「採苗(さいびょう)」・・・真珠貝の人工採苗、

  ②「育成(いくせい)」・・・貝を海で育てる、

  ③「挿核(そうかく)」・・・母貝(ぼがい)に真珠の基(核)を入れる、

  ④「浜揚げ(はまあげ)」・・・貝から真珠を取り出す。 となる。

この一連の作業を平均5~6年かけて行う。

それでは、先ず「採苗(さいびょう)」から。

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このパネルは、「ワード」で文章を書いて、その中に「The Graphics」で描いたイラストを貼り付けて制作したものだ。(懐かしい)

ところで、

ラジオで真珠の展示販売会の案内が流れていたので、お知らせしておきます。

日時は、5月3日(金)~5月4日(土)/9:00~17:30

場所は、せとうち海の駅 2Fフロア

このブログで紹介した「奄美の真珠」です。

買う予定がなくても、島の特産品を見学するつもりで展示会に行かれてみてください。

大島海峡と焼内湾で養殖されている綺麗な真珠に触れることができますよ。

おせっかいだと思うけど、

「奄美の真珠」の素晴らしさを地元の人に知ってほしいのでちょっとPR。

2013年2月15日 (金)

にっぽん丸が来たけれど

昨日「にっぽん丸」が古仁屋港に寄港した。

着岸ではない、沖どまりだ。

いつもなら港にある「海の駅」が乗船客でそれなりに賑わうのだが、今回は連絡船が違う場所に接岸するので、素通りされるカタチになった。

乗船客を当て込んだ出店の数も極端に少なかった。

僕も参加する予定だったが、商品が準備できなかったことと、条件が悪いということで店を出すのを見合わせた。

もし出していたら出店料すら怪しかった。(;一_一)

そんな中でも地元の真珠会社「奄美サウスシー&マベパール」は一切の妥協なく、いつもと同じように出店していた。

真珠製品を売りあげるというよりは、この機会に見ていただく、奄美の真珠について知っていただくということを主眼にしているようだ。

しかし、そんな気持ちとは裏腹にまったくというほど人が来ない・・・。

すべての人がバスツアーで消えたわけではなく、古仁屋の町を歩く人もいたわけだが、事前の情報がないため?か、せっかくの真珠の展示を見ることなく船に戻ってしまったようだ。

日本の真珠というと一般的には「あこや」だが、それよりも大きく色も形も豊富な奄美にしかない貴重な真珠が目の前にあるのに気づかずに通りすぎてしまうなんて・・・なんてもったいない。

これは業者とお客様お互いに機会損失だと思う。

奄美の高級特産品と言えば、「大島紬!」と誰でも思い浮かべるが、「マベ真珠」「シロチョウ真珠」も奄美ならではの真珠なのだ。

紬は、韓国や鹿児島でつくられたりするが、これらの真珠はよそでは作っていない。ここで生産された真珠が全国に流通しているのだ。(シロチョウ真珠に関しては、海外でも生産している)

マベ(真珠)や国内シロチョウ真珠の唯一の生産地、奄美大島瀬戸内町を訪れているのに、どこで販売しているものより安価で綺麗な真珠を見ることもなく素通りするなんて、ああ、もったいない。

もし、次に奄美の真珠をじかに見る機会があれば、それが正真正銘の本場の真珠だから、見てぜったいに損はないはず。

「奄美の真珠を奄美で買う」機会ってなかなかないのだから、すごく素敵だと思うのだけど。

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(マべってこんな形)

他にも、レスリングの吉田沙保里選手にプレゼントされたものと同じゴールドの真珠(シロチョウガイ真珠)も販売している。

2013年1月22日 (火)

吉田沙保里選手のサイン

いつかの新聞に奄美サウスシー&マベパール㈱の社長とレスリングの金メダリスト吉田沙保里選手が握手している写真が載っていた。

以前社長と会った際に社長が「今度吉田選手が来島したときには吉田選手のパネルにサインを入れてもらうつもりだ」と言っていたのを思い出した。

今朝、用事があって立ち寄った際にそのことに触れてみると社長がにんまり。ちゃんとサインをもらったようだ。

早速見せてもらった。

応接間に飾っていたパネルを写真を撮る際に逆光になるからと我儘言って下におろしてもらった。(すみませんでした。カメラの性能も腕もないもんで(;一_一))

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以前ブログで書いたが、吉田選手が13個めの金メダルを獲得した際に、そのお祝いとして社長から13個の金色の真珠(シロチョウガイの真珠=南洋珠)が贈られている。

栄監督が奄美大島出身というつながりで実現したようだ。

さらに吉田選手は真珠養殖場も訪れ、自身で真珠を取り出すことも体験したようだ。

(同社のブログでその模様が紹介されていた。ttp://ameblo.jp/amaminokagayaki/imagelist.html

「どんな人でした?」と聞くと、「思ったより背が低くて可愛い女性」と。

2012年11月 3日 (土)

金の真珠

昨日夕方のニュースで女子レスリング金メダリストの吉田沙保里さんが鹿児島を訪れたと紹介されていた。

番組の中で、栄コーチの出身地の奄美からいただきましたと、13個の金色に輝く真珠を披露してくれた。

以前テレビのトークで、もしあれば金メダルと同じ色の真珠が欲しい。と言ったのを聞いて、奄美の真珠会社「奄美サウスシー&マベパール」の社長が栄コーチと吉田選手に真珠を贈ったのだった。

でも、他の金メダリストがこのことを知ったら・・・。(奄美には金メダル色の真珠がある!!)

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