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2018年11月26日 (月)

南島雑話の展示会

11月10日久しぶりに奄美博物館へ行ってきた。

駐車場に車を停めてまず驚いたのが文化センターの敷地にあった高倉が全部なくなっていたこと。

台風24号で壊滅的な被害を受けたらしい。

文化センターを訪れた目的は「南島雑話」展を見るため。

貴重な写本なども展示されていたが展示物の撮影は禁止だったので写せなかった。

なので看板だけ。

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絵の中には北斎漫画を手本にしたようなものもあり、薩摩の武士がどうやってそれを入手したのかちょっと興味をそそられた。

名越左源太は単なる遠島だったのか?

島のあらゆる面を詳細に記録したのはもしかしたら何らかの目的があったのでは?

同じようにして近世の奄美の様子を描いて比較できたら面白いものができるかもしれない。

2014年2月22日 (土)

子どもマンガ教室の作品展

明日は公民館で公民館講座の合同閉講式が行われる。

それに合わせて今日と明日の2日間だけ作品展示がある。

 

公民館講座ではないが、子どもマンガ教室の生徒たちの作品も展示されている。

マンガの単行本を出した経験を持つ蘇祢切也さんが子どもたちにマンガの描き方を教えている。

CGもあれば、鉛筆やペン画もありと表現は様々だが、

どれもみな丁寧に描かれていて、マンガに対する愛情を感じる。

 

小学生の頃、マンガを描きだすとご飯を食べるのも忘れて夢中になっていたことを思い出す。

今は、ご飯を食べることだけは忘れない大人になった。

 

いつか奄美から有名なマンガ家とか出ないかなぁ。

 

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2013年11月17日 (日)

絵コンテ風に・・・ということで

急な話で今日から開催される町の文化祭に作品を出品することになった。

これまで描いた作品でもよかったのだが、今年は日本復帰60周年にあたるので、それに関するものを制作することにした。

しかし、限られた時間でパネル1枚分の絵を仕上げるのは不可能なので、内容を面白くして、絵の出来はそこそこで・・・と考えて良い手を思いついた。

なぐり描きのようなものでもOKなのがある。

絵コンテだ。

もともとベースの物語があるわけではないので、「絵コンテ風」ということにして、9枚の連続する絵を描いた。

終戦から日本復帰を果たすまでの奄美での主な出来事だ。

昨日の夜に案を練って今朝6時に起きてから一気に描き上げた。

白状すると「案」は居酒屋で一杯やりながら考えた。

飲んでしまってつかいものにならない(?)から、当日の朝早起きして集中的に描いたのだ。

どうにか昼に間に合わせることができた。(午後1時から作品展示)

久しぶりに締め切りに追われるスリルを味わった(笑)

明日は朝から舞台発表もあるということなのでぜひ見にきてほしい。

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 この左端のこれ。

パネルの後ろ側は復帰関連なので折り返しの続きということで。

 

2013年10月27日 (日)

ペン画「奄美の風景」展の準備

10月27日(月)~11月1日(金)まで古仁屋郵便局のふれあい広場にてペン画の展示会が催される。

作者は長年にわたり漫画家のアシスタントを務めてきた東京在住(瀬戸内町出身)の伊藤さん。

「子連れ狼」などの作品で知られるスタジオシップで緻密な背景画を描いてきた。

今回の展示では奄美の風景をペンとスクリーントーンを使って見事に表現している。

会場には原画も10点飾ってあるのでプロの技がどれほど凄いものかをぜひ見てほしい。

氏の作品を畳2枚分ほどに超拡大したものも3点展示されている。

主催者が夜遅くまで作業してこしらえたものだ。

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拡大してみると質感や陰影が的確に表現されていて無駄な線がまったくないことに気づく。

残念ながら僕にはこれだけのスキルと根気はない。

これを島の飲食店の壁紙とかに使えば良い雰囲気になるなぁ。

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昔の町や村の風景だけでなく、古仁屋高校を描いた作品も数点ある。

わずか1週間限りの展示なので機会があればぜひ立ち寄って見てほしい。

 

2013年8月10日 (土)

カトクは今

8月9日の午後

芸術豊年祭から1週間近く経ち

堀さんにお世話になったお礼がてらカトクの様子を見に行った。

空と海が澄み切ってきれいだったので、阿木名ー勝浦(あぎなーかちうら)間の国道から伊須湾(いすわん)を撮った。

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国道から嘉徳・節子(かとく・せっこ)行きの道が工事でふさがっていてしばし待機。

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嘉徳の集落に至るまでの道はあちこち崩れた後があって痛々しい。

道路片側が陥落している場所では大掛かりな復旧工事が行われていた。

この道は台風や大雨が降ると度々通行止めになる。

他に逃げ道のない集落はどこよりも「道」のありがたさを知っているに違いない。

瀬戸内町は海峡をまたぐ広いエリアに60近い集落を抱えそれぞれ静脈のような細い道で繋がっているので何かあったときの手当てが大変だ。

そこに人が住んでいる限り必ず何とかしてくれる・・・行政も土木もありがたいと思う。

談合とか悪いイメージがあったりするけど、土木工事がなければ離島など不便すぎて生活できない。

電気工事や水道工事といったインフラ整備も隅々まで本当にありがたい。

・・・って話が飛んじゃったけど、とりあえず嘉徳(かとく)に着いた。

展示物はすでに取り外され校庭は元の静けさを取り戻していた。

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ギャラリーにはまだ作品が残っていた。

安川さんの彫刻は1点残っており、田辺さんのサンドアートや都築さんの動く作品もそのまま残っていた。

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校庭に突き立てていた湯浅さんの作品もギャラリーの隅に収まっていた。

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アトリエを覗いたが誰もいなかったので自宅を訪ねた。

奥さんのシゲミさんに促されて入ると

奥の部屋で横たわっていた堀さんがのそっと起きた。どうやら休憩中だったらしい。

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芸術豊年祭の翌日の午前中にはまだ作品がそのままだったので、その後どうしたのか聞いてみた。

安川さんは作品(木彫)を持ち帰り、米良さんも油彩絵を持ち帰ったようだ。

しかし、米良さんが校庭の中空に吊り下げて展示した作品はここで燃やしてしまったとのこと。

うーん勿体ない気もするが・・・そういえば、安川さんも木彫の作品を燃やして処分することがあると言っていた。

芸術とは・・・・うーん・・・(ーー;)

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米良さんがめらめらと燃してしまった作品を今一度紹介しておこう。

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(竹をつないで作られていた)

あの日訪ねてきてくれた人々の記憶に残ってくれているといいんだけど。

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2013年8月 6日 (火)

カトク芸術豊年祭(3)

8月3日に瀬戸内町・嘉徳小学校跡地で開催されたイベント「カトク芸術豊年祭」の続き。

松明の灯りだけ残して闇の中に映像のかけら(何が映っているのか分からない(ーー;))が踊る。

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僕は光に吸い寄せられる昆虫のように一人ギャラリーに入った。

部屋の中央に置かれた”神の足”(彫刻家・安川さんの作品)がひときわ目を引く。

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壁には、ホリシゲミさんの写真、田辺さんのサンドアート、米良さんの油絵が飾られている。

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板にダイナミックに描かれた堀晃さんの油絵も。

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美術館の中で撮影が禁じられていることからくる躊躇いか?

誰もいないのに遠慮がちに写真を撮っていた。

ぼんやりと・・・( 作家のみなさんごめんなさい(-_-;) )

それでも僕の作品だけは記念にしっかりと。

「D・M~ダイイングメッセージ」

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「KENMUN~異次元に潜むモノ」

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「芸術祭」ではなくて、「芸術豊年祭」という絶妙なネーミングのおかげでココロのハードルが下がり参加することができた。

自分のために作品をつくるという経験を通して自分を見つめる良い機会を得たと思う。

楽しかった。

祭りの後は、「あれは夢だったか?」みたいな感覚にとらわれるけれど、

記憶は残る。

それはきっと僕の未来のチカラになるはず・・・・・・なんちゃって。

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カトク芸術豊年祭(2)

2013年8月3日/瀬戸内町の嘉徳小学校跡地にてカトク芸術豊年祭が開催された。

入口の大きな木彫りの神さまの目から視線をそらして中空を見やると

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(宮崎県の画家・米良俊男さんの作品/素材は竹)

そして校庭の真ん中にはカラフルな板が4本にょっきと生えている。

板の向こうには、板の記憶(原型)される舟が和紙で捲かれて置かれてある。

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(宮崎県の画家・湯浅義明さんの作品)

忽然と現れたこの板は存在感を持って広場を仕切り、取材の記念撮影の際には自然な形で背景として使われた。

(僕も列に加わったけれど、どこの取材だったのかは実は知らない)

制作者の湯浅さんも作品の前で記念撮影

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他の作家同様に数々の受賞歴を持つ画家なのだが、めちゃくちゃ気さくな人で、自身の作品づくりのエピソードなど面白い話をたくさん語ってくれた。

夜のイベントとして用意された映画上映の前には、オブジェとして持ち込まれた大量のビデオテープに激しく興奮して、作品の一つ一つについてコアな情報を説明するなど、筋金入りの「映画オタク」の一面も見せてくれた。

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野外では展示の他に食べ物や飲み物の販売も行われていた。

暑い日だったので、子どもたちが作る1杯50円のカキ氷は大人気だった。

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酒好きな大人にはこちらが人気。

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「ムンユスイ」の主(画家・堀晃さん)も・・・オレにもビール、かな?

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「夏子って誰?」って聞いたら、夏になると嘉徳に現れるんだと、マツモトさんが言う。

「冬は?」

「冬子にしようかな」・・・って、つまりは飲んべぇたちのイメージガールか!?

小さな集落の小さな展示場でそんなささやかな時間が過ぎていく。

昨日まで作品制作でせわしくしていた画家たちは、ただただゆったりまったりとした時間に身をゆだねて・・・。

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言葉の意味の分からないシマウタをココロで聞いて

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僕は何もしない時間の長さに戸惑い何度も浜辺を歩いた。

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そのうちに(やっと)夜がきて

主催者の堀晃(ほりひかる)さんが、今日の「カトク芸術豊年祭」を支えてくれた教育委員会や集落の人たち、そして来場された観客へ感謝を述べ

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いくつかのシマウタが唄われた

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最後は校庭の樹木や建物に映画の名シーンが映し出されるアトラクションがあった。

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野外上映の雰囲気はとっても良かったけれど、個人的にはもう少し映像をしっかり見せてほしかった。

闇の中にポツンと灯りがともるギャラリーへ行ってみることにした。

2013年8月 3日 (土)

カトク芸術豊年祭(1)

2013年8月3日/カトク芸術豊年祭」が開催された。

天気にも恵まれ予想を超えたくさんの観客が訪れた。

記念すべきこの日の出来事を数日かけて少しずつ紹介する。

嘉徳小学校跡地の小さな正門をくぐると

いきなり木彫りのまなざしに捉えられる。

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(福岡の彫刻家・安川氏制作)

一本の丸太から削り出した神の顔だ。

・・・いきなりだけど、『つづく』ということで。

今日は何だか疲れた・・・眠い。

2013年6月29日 (土)

源五郎さんの展示終了

古仁屋郵便局のふれあい広場で展示していた「源五郎光/私のケンムン」が今日で終了した。

午後1時過ぎに会場へ行って最後に展示の様子を写真に収めた。

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その頃源五郎さんは僕の工房を訪ねていてらしく完全に入れ違いだった。

しばらくしてから工房で合流し、これまで描いたイラストなどを見せた。

午後3時に会場に戻り絵やパネルを撤収した。

車の手配等の段取りはすべて蘇祢さんがやってくれた。

片付けの途中で、郵便局のATMを利用するためにやって来た活け花の先生が残っている絵を熱心に見てくれて署名もしてくれた。

連日FMせとうちで展示会のことを宣伝してくれたおかげで大勢の人に見てもらえたようだ。

片付けが終わり、源五郎さんがどこかで一緒にお茶でもと誘うので清水の「HONA」に行った。

室内のテーブルも空いていたが、涼を求めてデッキの奥側に陣取った。

源五郎さんと蘇祢さんは焼きカレーを、僕はホットサンドを食べた。

ドリンクはみなアイスコーヒーを飲んだ。今日は暑い。

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ここで源五郎さんのプロフィールなどを詳しく聞くことができた。

十数年前に親の介護のために帰郷したとのことだが、今奄美に住んでいることに感謝していると。

帰郷しなければ絵も描かなかったとのこと。

僕自身もイラストを描いていく過程でたくさんの人たちと知り合うことができてとても感謝している。

宇検村や大和村でもイラスト展などできればいいねと、ネットワークが広がることを期待して盛り上がった。

僕の場合はとりあえず「カトク」だ。 ガンバラナクテハ。

2013年6月19日 (水)

源五郎光「私のケンムン」展

17日(月)から古仁屋郵便局のギャラリーで源五郎光(げんごろうひかる)さんの絵の展示が始った。

去年のケンムンふぇすたのイラスト部門で大賞をとった人の作品展だ。

名瀬の「サンドイッチ・カフェ」で展示をしたうちの大きな絵だけをそっくり古仁屋へ運び込んだ。

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木彫りの福田さんといい、源五郎さんといい、名瀬で展示していたものを古仁屋まで持ってきて瀬戸内町の人々にもそうしたアートに触れてもらいたいという蘇祢さんの意欲で実現している。

その蘇祢さんは展示会の宣伝のためにチラシをプリントしたTシャツを着ている。

それを見た源五郎さんからも自分の作品のいくつかをTシャツにしてほしいと依頼があり、

その話を聞いた福田さん夫婦からも注文があり・・・と、うれしい連鎖反応もあった。

源五郎さんの絵の展示は17日(月)から28日(金)まで。

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