カトク芸術豊年祭(2)
2013年8月3日/瀬戸内町の嘉徳小学校跡地にてカトク芸術豊年祭が開催された。
入口の大きな木彫りの神さまの目から視線をそらして中空を見やると
(宮崎県の画家・米良俊男さんの作品/素材は竹)
そして校庭の真ん中にはカラフルな板が4本にょっきと生えている。
板の向こうには、板の記憶(原型)される舟が和紙で捲かれて置かれてある。
(宮崎県の画家・湯浅義明さんの作品)
忽然と現れたこの板は存在感を持って広場を仕切り、取材の記念撮影の際には自然な形で背景として使われた。
(僕も列に加わったけれど、どこの取材だったのかは実は知らない)
制作者の湯浅さんも作品の前で記念撮影
他の作家同様に数々の受賞歴を持つ画家なのだが、めちゃくちゃ気さくな人で、自身の作品づくりのエピソードなど面白い話をたくさん語ってくれた。
夜のイベントとして用意された映画上映の前には、オブジェとして持ち込まれた大量のビデオテープに激しく興奮して、作品の一つ一つについてコアな情報を説明するなど、筋金入りの「映画オタク」の一面も見せてくれた。
野外では展示の他に食べ物や飲み物の販売も行われていた。
暑い日だったので、子どもたちが作る1杯50円のカキ氷は大人気だった。
酒好きな大人にはこちらが人気。
「ムンユスイ」の主(画家・堀晃さん)も・・・オレにもビール、かな?
「夏子って誰?」って聞いたら、夏になると嘉徳に現れるんだと、マツモトさんが言う。
「冬は?」
「冬子にしようかな」・・・って、つまりは飲んべぇたちのイメージガールか!?
小さな集落の小さな展示場でそんなささやかな時間が過ぎていく。
昨日まで作品制作でせわしくしていた画家たちは、ただただゆったりまったりとした時間に身をゆだねて・・・。
言葉の意味の分からないシマウタをココロで聞いて
僕は何もしない時間の長さに戸惑い何度も浜辺を歩いた。
そのうちに(やっと)夜がきて
主催者の堀晃(ほりひかる)さんが、今日の「カトク芸術豊年祭」を支えてくれた教育委員会や集落の人たち、そして来場された観客へ感謝を述べ
いくつかのシマウタが唄われた
最後は校庭の樹木や建物に映画の名シーンが映し出されるアトラクションがあった。
野外上映の雰囲気はとっても良かったけれど、個人的にはもう少し映像をしっかり見せてほしかった。
闇の中にポツンと灯りがともるギャラリーへ行ってみることにした。
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