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2013年9月28日 (土)

過去に観た映画の印象は変わる?

映画愛好会主催による月例映写会があったので久しぶりに観てきた。

1955年制作のスペイン映画「汚れなき悪戯」だ。

当然モノクロ。

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母を慕う主人公マルセリーナの心情を幾重にも描写しながら何故捨てられたのか?親はどこにいるのか?といった当然湧きおこる疑問には答えてはくれない。

少年が成長してゆく姿を日常的に描きながら物語は(それ以外は重要ではないかのように)確信的にラストシーンへ向かっていく。

マルセリーナに起こった奇跡こそがこの映画の始りと終わりを結ぶ全てだった。

冒頭で不治の病(たぶん)に冒された少女とその両親にマルセリーナの身におこった奇跡を語ることが神父の「愛」だったのかと後から気づいた。

映画が始まる前に主催者が「泣ける映画なので皆さんハンカチの用意を」と言っていた。

そのつもりで覚悟して?観ていたが涙を流すことはなかった。

それなりに感動はしたけれど・・・。

「泣く」と言っていた主催者も割と普通にしていた。

後で聞いたら、ずっと昔に名瀬の映画館でこの映画を観て号泣した記憶があったからとのこと。でも、今日改めて観たらそうでもなかったらしい。

なんともバツが悪そう。

感受性が変わるのかな?

僕が中学生のときに号泣した映画「ジョニーは戦場へ行った」をもう一度観たら同じように感動するだろうか?

ちょっと試したい気がする。

 

 

 

 

2013年9月25日 (水)

「存在の耐えられない軽さ」にならないために

大相撲は序盤で日馬富士がこけて白鵬が全勝で独走・・・またも白鵬の優勝か。

と思っていたら昨日盤石に見えた白鵬が豪栄道に負けて

優勝の行方が分からなくなり俄然面白くなった。

ところで、強さの際立つ白鵬と比べて(同じ横綱でありながら)脆さを感じさせる日馬富士は、「もう引退を考えた方がいいんじゃないか」みたいな厳しい意見を浴びせられて連日必死の相撲が続く。

横綱がまさかの変化技を見せても観客からのブーイングがないのは、日馬富士の追いつめられた立場に同情しているからなのか?

そんな状況の中で北の海理事長が発した言葉が重かった。

「横綱が観客から『がんばれ』と声をかけられるというのはどういうことなのか・・・それを自覚しなくてはいけない」と。

横綱は圧倒的な強さを誇る存在でなくてはならない。

そういえば、北の海が現役の頃、あまりの強さに「面白くない、少しは負ければいいのに」とさえ思って見ていた。(ふてぶてしい印象もあったし(笑))

横綱は勝って当たり前。

頂点に上りつめた者の栄光と負わされる重責を垣間見るようだ。

”認められる”ということは、もうそのレベルを落とすことは許されない立場になるということなんだ・・・。

改めて「横綱」ってすごいなって思う。

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ちなみに幕の内では日馬富士が最軽量だとか。

 

 

 

 

 

2013年9月13日 (金)

宇宙人ポール

アメリカン・コメディって笑いのツボが違う感じがしてあまり見ないんだけど

この映画は笑えた。

とくに伏線もなく焦らす場面もなく唐突に宇宙人と遭遇してしまう。

イラストとかで見たことがある典型的な宇宙人だ。

パロディのオンパレードで「ああこれって!」みたいな発見があって面白い。

冒頭は「未知との遭遇」もどきで始まったし「スターウォーズ」や「E・T」といったSFネタが散りばめられている。

トレーラーハウスの場面では眼帯の金髪女性も出た。

「キル・ビルval2」のエル・ドライバーだ!と思ったけど、元ネタがあってタランティーノ監督もパロったみたい。

黒づくめの捜査官は「メンインブラック」だろうし、映画好きな人が見ればパロディネタをいっぱい発見できる悪ノリムービー。

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シガニー・ウィーバーは、えっこんなんでいいの?っていうあっけなさだった。

 

 

 

 

「レオン」

ジャン・レノを初めて見たのは「グラン・ブルー」だった。

エンゾの印象が強烈でいっぺんで好きになった。

次に見たのが「レオン」。

非情な殺し屋・・・だが心に傷をかかえ揺れている人間として魅力たっぷりの役だ。

ナタリー・ポートマンの大人ぶりもレオンの心情を本気に見せて良かった。

「タクシードライバー」のジョディ・フォスターの危うい雰囲気を思い出した。

テレビで何度か見ているはずなのに、久々に見た「レオン」はまた新鮮に感じた。

派手なアクションよりも、レオンとマチルダの内面に共感し心惹かれた。

弟を殺したやつらに復讐心を燃やすマチルダにまだ子どもなんだからと諭すレオンに、

「もう大人よ。後は歳をとるだけ」と覚悟を秘めて答えた。

レオンは「俺は逆だ。歳だけとった。これから大人に・・・」と。

19歳のときに恋人を殺されてからレオンは時間が止まっていた。

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またいつか忘れた頃に見ようっと。

 

 

 

2013年9月12日 (木)

把瑠都が引退

15日から大相撲秋場所が始まる。

十両の奄美出身力士の奮闘ぶりやわずか3場所で幕内に行った遠藤の相撲が楽しみだ。

その一方でけがで休場して十両転落が決まった元大関「把瑠都」が引退発表した。

まだ若いしこれからどうするのだろう?

体格がいいから曙がプロレスに誘ったりして・・・?

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2013年9月10日 (火)

それにしても IOC

昨夜のIOCの競技種目の投票でレスリングが復活を果たした。

4年に1度のスポーツ祭典がアスリートたちの最高の憧れの舞台である以上、すべての権限を握るIOCの意向には従わざるを得ない。

IOC委員への露骨なロビー活動を行い、競技ルールは最大のスポンサーであるTV受けを意識した内容へ修正を余儀なくされる。

どの選手もそれぞれの競技で純粋に高みを目指して切磋琢磨しているが、彼らの希望を導くのも潰すのもIOC次第。

言わば生殺与奪の権限を持っている。

スケールや時間の制約がある以上競技の選択は仕方がないことだが、今度のレスリング除外の騒動でオリンピックを支配するIOCの絶対的な力を見せつけられてちょっと複雑な気持ち。

Ioc

2013年9月 8日 (日)

TOKYOに決定!

2020年のオリンピックの開催地が東京に決定した。

1964年の東京オリンピックのとき僕はまだ4歳で、テレビを見た記憶すらない。

2020年に開催されるときは60歳なのでしっかりと現地で見るチャンスがある。

自国でオリンピックのセレモニーや競技を観ることができるのは幸せなことだ。

どんな状態でそのときを迎えることができるかをイメージしてこれからの励みにしたい。

Tokyo

2013年9月 4日 (水)

「ヒューゴの不思議な冒険」を観た

タイトルのイメージから「ライラの冒険―」みたいな派手な冒険ファンタジーを想像していたが

ちょっと物足りないくらいに大人しめ(?)なストーリーだった。

物語の鍵になっているジョルジュ・メリエスの作品が気になって

「月世界旅行」をレンタル注文した。

手塚治虫、石森章太郎、藤子不二雄といった漫画家たちの初期のSF作品と通ずるわくわく感を感じた。

荒唐無稽な空想を楽しんだ時代の映画を見てみたいと思った。

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「デビル・ストレンジャー」観た

サミュエル・L・ジャクソンだったので面白いだろうと思って観た。

彼は気に食わない人間を片っ端から殺してしまうイカれた殺人鬼だった。

顔が怖いからこんな感じの役って迫力あるなぁ。

良い人役だった「英雄の条件」や「チェンジング・レーン」でも最初はダーティな感じだし・・・。

でもこの映画で本当に怖いのは、生真面目で大人しい主人公のジョンかも。

エンディングで流れる(殺人鬼リッチの)口笛が何を意味するのかよく分からないのだけれど、

ジョンが素知らぬふりをして嘘の家族愛を演じ続けるのも怖いし、実は自分を裏切った妻に自分の手で復讐するために妻を告訴しなかったというのも怖いし・・・。

どっちだったんだろう?

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亀田の3兄弟が世界チャンプになった

偶然変えたチャンネルで亀田大毅の世界戦をやっていた。

親父さんのミスリードがあったにせよ、かって内藤大助と闘ったときのダーティなイメージが残っていてあまり好きな選手ではない。

でも格闘技は好きなので結局最終ラウンドまで見てしまった。

そして判定で勝ってスーパーフライ級の世界チャンピオンになった。

その瞬間に3兄弟そろってボクシングの世界チャンピオンという偉業を達成した。

これは偶然か?

それとも人間って努力次第でそんなことを達成できるくらい可能性を秘めているのだろうか?

「必ず世界チャンピオンになったる!」と公言して憚らなかった生意気なボクシング少年たちは本気でそれを信じてそして実現した。

夢を実現できない人たちが圧倒的に多いのだから、それを現実にできた彼らは凄いと思った。

タフでシンプルな生き方はどこまでも力強くて眩しい。

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