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2013年5月15日 (水)

ハブだらけ(3)

名瀬のハブセンターにて

新聞で見た”ハブがルリカケスを呑んだ”話をしたが、それぐらいじゃちっとも驚かないといった様子で標本棚を見せてくれた。

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獲物を呑みこんだハブのお腹を裂いてそのまま標本にしたものだとか。

猫、アマミノクロウサギ、??・・・、アマミヤマシギなどもいた。

巨大なヘビ、アナコンダとかになると牛さえも呑みこむとか・・・。

どういう体のつくりをしてるんだ?

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ところで、「白ヘビ」が見当たらないと思って尋ねると、ストレスを与えないように普段は覆いをしているとのこと。

ついに白ヘビとご対面。

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白蛇は縁起が良いとかいうので、(案内人に気づかれぬよう)心の中で願い事をゴニョゴニョ・・・と。

ちなみに日本のヘビではないそうだ。

ひとしきりハブについての説明を聞いてから、地上の売店に戻った。

そこで「こんなん作ってみたけれど・・・」と青年が見せてくれたものは・・・。

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本物のハブの頭がついたテンガロンハット\(◎o◎)/!

ハード過ぎ!!!

他にもハブの頭がついた杖もあった。

ハブの頭をぐっと握って・・・って、使う人おるんかい!?

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でも、蓼食う虫も好き好きって言いうから・・・こういうのが良いって人もいるのかも。

ちなみにいずれもまだ試作品の段階ということで「非売品」だった。

こんなユニークな毒蛇工芸師の青年の得意分野(?)は、実は「マムシ」だった。

そんな話をしているときに、おじさんが店に入ってきて、「マムシを3匹捕まえたんだけど取ってくれんね?」と売込みに来た。

すると青年が僕に、「島で言うマムシは、実はヒメハブのことで、本物のマムシはここにいないですよ」と教えてくれた。

そのニホンマムシは、最近では数が減って捕獲が難しくなっているとか。

彼が捕獲した(本物の)マムシの標本を見せてくれた。

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この独特の丸い文様が特徴らしい。

ハブに比べるとおとなしいので毒も弱いと思われているが、毒はハブよりも強力らしい。

マムシは卵からふ化するのではなく、お腹に赤ちゃんがいるので、解剖するときに気をつけないと咬まれることがあるという。

多いときは7~8匹くらいの赤ちゃんをピンセットでつまみとって除くとか。

映画「エイリアン(第1話)」のあのショッキングなシーンを想像してしまった。

ちょっと気色悪いところもあるけれど面白い話をいっぱい聞けた。

さしずめ「キモ面白い」ってところか。

2013年5月12日 (日)

ハブだらけ(2)

毒蛇工芸師のお兄さんに案内されてハブセンターの地下室に降りた。

四方を毒蛇のガラスケースに囲まれた部屋だった。

ハブだけじゃなくてアカマタもいた。

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島で言う「マッタブ」だ。

何年か前に家の駐車場で見かけたときは、嬉しくなってカメラを取りに行ったらそのまま隣りの空地に逃げられた。

派手な模様で毒々しいけど無毒のヘビ・・・のはず。

でも、気性は荒く、誰にでも(?)向かっていくのでハブも逃げ出すほどらしい。

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飼育されているので割とみな大人しいのだけど、持ち込んだばかりのハブはまだ気が立っているらしい。

「ガラス越しでも飛びかかってきますよ」と言われて、接写していた身がたじろいだ。

おっと・・・臨戦態勢になってるし。

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ハブは水だけで1~2年は生きるという話を聞いて、ある捕食のことを思いだした。

最近新聞に掲載された「ルリカケスを呑んだハブ」のこと。

珍しい映像がYouTubeに出てることを教えてあげたら、さして驚く様子もなく、

「ああ、ハブは貪欲だから何でも呑みますよ。ウサギとかネコとか」と事もなげに言った。

ウサギ! ネコ!? ・・・そんなバカな!!

「ほら そこに」

彼が指さした先には・・・。

(つづく・・・ってことで・・・ごめんなさい)

体力と時間があればまとめて書くんだけど・・・。

2013年5月11日 (土)

ハブだらけ

先日町内のクリーンセンターに新聞紙の束を捨てに行ったときにふと頭上の注意書きを見てたまげた。

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ハブが出るんだ!? そういえばここ山すそだし。

踏み出した足を慌てて引っ込めて目をこらしながら新聞を置いた。

で、思いだした。

先月訪れたハブセンターのことを。

そこで見聞きしたハブの話をブログに書こうと思っていたんだった。

あれは、4月20日のこと。

あの「ハブのしめ縄(4月24日のブログ)」をくぐったのは昼すぎで、店内に客はおらず閑散としていた。

新聞で見た「白いヘビ」を見たいと告げると、見物料300円ということでパンフレットを渡された。

内心、白ヘビ見るのに300円もかかるのか・・・高いな。と思っていたが、

300円は施設内全部の見物料のことで、その後十分おつりがくるほど丁寧に案内してもらった。

案内してくれたのは、「毒蛇工芸師」を名乗る妖しい雰囲気の青年だった。

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僕らは店の奥のドアを通り抜けて地下室へと降りた。

そこはハブの飼育室・・・ハブの巣窟だった。

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出た。

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話しが長くなるので、「つづく」ということで・・・。

2013年4月24日 (水)

ハブのしめ縄

年が明けて間もない頃のある日、名瀬に出ていたときに、急に新聞に出ていた「白いヘビ」を見たくなって女房を誘って「奄美観光ハブセンター」に行ってみた。

気乗りのしない女房に「縁起の良い白ヘビを見たらきっと良いことあるよ」とか、何とかテキトーな事を言ってとりあえずセンターに着いた。

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結局この日は白ヘビを見ることを断念。

女房が怖れおののいたハブのしめ縄がこれ。

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店のベンチに所長の中本英一さんが座っていた。

ずいぶん昔に読んだ「ハブ捕り物語」の著者だ。

女房を車に閉じ込めて(笑)、店に戻り、著書を読んだことを告げ、店の入口で騒いだこをを謝った。

ハブ捕獲のために危険を冒し何度もハブに咬まれた伝説の人だ。

ずいぶん歳をとっていたが、長年猛毒のハブと渡り合ってきただけに「凄み」のようなものを感じた。

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それから3カ月・・・

先日、ついに「ハブセンター」のハブを見学してきた。

もちろん、女房は家に置いてきて。

「白ヘビ」にも対面できたし、面白い話をたくさん聞けたのでいずれまたブログで詳しく紹介しようと思う。

2013年3月15日 (金)

ナマコじゃないの?何?

前に海辺で透明のナマコを見たとブログで紹介したことがある。

今回また見つけた。

どう見てもナマコの姿をしているけれど・・・実際どうなんだろう。

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ちょっと不気味だったけど触ってみた・・・

そしたら「ボロッ」って崩れた。

一瞬ぞわってしたけれど、何? 生きものじゃないの?

ピースは興味ないみたい。

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2013年1月14日 (月)

クロサギの親子?

今朝起きて天気はどうかと2階の窓から外を見ると

川に大小2羽の白い鳥がいた。

ここ最近よく見かけるペアだ。

大きさ的には親子だろうか?

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やっぱりクロサギなのか?

図鑑で見るより顔立ちがすっきりしている気がするけれど・・・。

親子(?)で一生懸命に餌を探して歩き回っている。

動物たちは皆食べるために(文字通り)必死で生きている。

うちのプーちゃん(インコ)は、何にもしなくても餌箱に餌をはこんでもらえる。

食べて、眠って、また食べて・・・。

食べるための努力を何もしなくていいって幸せなのかな・・・。

2012年12月14日 (金)

白いけどクロサギ

飼い犬のピースと浜辺を散歩するときにいろんな鳥に出くわすが、みな警戒心が強くなかなか写真を撮らせてくれない。

ハトにすら逃げられてしまう。

こんどはクロサギに出会った。

逃げられないように用心して少しずつ間合いを詰めながら写真を撮った。

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飛び立つ瞬間も捉えた。

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白いからてっきりシロサギかと思ったけど、調べたらクロサギの白色型だって。

なんだかサギにあったような・・・。

2012年11月27日 (火)

アマミヤマシギ

浜辺の歩く先にずんぐりとした鳥のシルエットを発見。

あれは、あの体形はもしかしてアマミヤマシギ?

朝だけど・・・夜行性じゃないの?

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カメラのズームを最大にセット

ピースに「待て」をさせて、息を殺して少しずつ間合いを詰めていった。

人の近づく気配に気づいたのか鳥は少しそわそわし始めた。

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そしてトコトコと海に向かって歩きだした。

次の瞬間、鳥が羽ばたいてカメラの視界から消えた。

慌てて鳥の行方を追う。

今回は飛ぶ姿を捉えることができた。

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低空飛行・・・重いんだろうな、あの体型だし。

「ホライゾン」35号(野鳥特集)ではそんなアマミヤマシギの様子をユーモラスに描いた。

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先日見たサシバの華麗に舞う姿とは違う、落ちないよう必死みたいな。

親近感わくよなぁ。

2011年3月27日 (日)

耳を澄ませば・・・オオトラツグミ

毎年、奄美大島全域でオオトラツグミの生息一斉調査を行っているようだ。

ようだ・・・と言うのは、これまでここでそういうことをしていることすら知らなかったから。

奄美野鳥の会の村田さんに誘われて初めて参加した。

「4時50分に油井岳展望台に集合してください」

「4時って・・・あ、朝ですか? 夕方じゃなくて、朝の4時?」

オオトラツグミは早起きな鳥なのだとか。

3月20日の当日、まだ暗い山道を登って集合場所に到着。しかし、誰も来ていない。

雨が降ったので延期になったかな? 湿度が高くて暖かいからハブを警戒したのかな?・・・などと、考えながら集合時間ぎりぎりまで待った。

諦めて帰るときにやっと気づいた。集合場所は高知山の駐車場ではなく、油井岳の駐車場だったと。

で、時間10分遅れで皆と合流。ざっと見て20人以上の人が集まっていた。

ビギナーなので、ベテランの村田さんに同行していくことになった。

僕を含めて素人3人を引き連れることになった村田さんは、私もまだまだ経験不足で・・・と困惑気味。

車で地蔵峠のポイントまで移動した。

まだ暗い道に降りてじっと耳を澄ます。

僕は足元にハブがいないかと目をこらす。

「あっ、今あっちの方から聞こえた」と、村田さんが書き取り用の図面を抱えながら右に顔を向けた。

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オオトラツグミってなんて鳴くんだっけ。残る3人は「?」って感じで顔を見合わせた。

「あっ、また聞こえた・・・」

ピローーー(と、僕には聞こえた)と甲高い鳴き声がする。

次第に僕らの耳も慣れてきた。ここはオオトラツグミが多く生息する場所のようで、右2カ所、左1カ所、左後方1カ所と、最低でも4羽を確認できた。(合っているかな?)

大きく聞こえたり、小さく聞こえたり、場所が少しずれたり、というのは鳥が移動しながら鳴いている可能性が高いとのこと。

まだ夜も明けぬ朝早く、境界も定かではない黒い山を凝視してひたすら耳を澄ます。

こんな経験は初めてだった。

”耳を澄ます”という行為自体、ずいぶん久しぶりの感じがする。

6時を過ぎてから山が次第に賑やかになってきた。

アカヒゲ、ルリカケス、コノハズク、セキレイ、エトセトラ・・・(素人なので正体がよくわからない)あっちこっちで鳴きだした。山羊の鳴き声や遠く鶏の声も聞こえる。

目を閉じて、鳥の囀りを聴いていると、ふと、ラジオの「音の風景」を思い出した。

この音を聴いた人はどんな光景を想像するのだろうか?

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調査を終えて、ふたたび集合場所へ戻った。

リーダーは、各ポイントで収集した情報を重ね合わせながら、オオトラツグミの生息エリアを地図に書き込んでいった。

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僕はその間暇なので、駐車場周りを散策した。

意外なほど、きれいに手入れがされていた。植木はきちんと刈り込まれ、雑草もすべて刈り取られていた。

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桜が少しだけ咲いていた。奄美在来種の寒緋桜はすでに咲き終えて葉っぱだけになっているが、この桜はこれからのようだ。

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道の下にはヒカゲヘゴの群生も見える。

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8時過ぎに一通りの作業を終えて、リーダーが、今日参加したことへのお礼と今後の野鳥の会の計画などを話して解散となった。

早起きして自然に接すると気持ちがいい。いい体験ができた。

また次の機会にも・・・今度はオオトラツグミより寝坊の鳥でいいけど。

2010年6月13日 (日)

青虫が蝶になった

親戚家の庭で青虫を見つけたが、気持ち悪いから殺してと言われて可哀そうに思い家に持ち帰って育てていた。

虫かごがないので、小さな段ボール箱に入れて空気穴を開け逃げ出さないようにラップをかけて飼った。青虫はもそもそと動きながらミカンの葉をばりばり食べてとても愛嬌があった。

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なるべくなら今まで育った環境に近い方がいいと思い、水を入れたペットボトルにミカンの木の枝を挿して葉っぱの上に青虫を置いた。かごは100均で買った洗濯物を入れるネットを利用した。

家に連れてきたのが5月23日でそれからしばらくは元気に動いていたが、5月末頃にピタッと動きが止まった。枝を固定するために一緒に入れた割りばしに糸で体を固定して後ろに倒すようにして徐々に干乾びて(?)いった。

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蛹からいつ孵化するのか分からないので毎日そこを通るたびに覗き込んでいたが、ついに昨日の朝(いつの間にか)黒いアゲハチョウが生まれていた。

そっと窓を開けて飛び立つ瞬間を見ようと傍らに張り付いてその時を待った。蝶はときどき羽をゆっくりと動かすもののなかなか外に飛び出そうとしない。

本を読みながら3時間くらい様子を見ていたが、さすがに飽きてきて庭で犬と遊んでいた。ふと何か動くような気配がして(どうして分かったのか自分でも不思議なのだが)、蝶の様子を見にいくと羽をはばたかせるように動かしている。

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いよいよだと思って女房を呼びカメラを構えた途端に、ふわっと窓の外に飛んでいった。庭をぬけてお隣へ移動していく姿を目で追いながらちょっと感動した。

また飼いたいと思ったが女房にはもうやめてねと言われてしまった。そばを通るときに青虫を脅かさないようにそうっと歩くのが面倒だったみたい。残念。