2015年5月 2日 (土)

謎の白い集団

29日10時20分頃 一本の通報電話(?)が入った。

「もしもし、清水の***だけど、今ね黒埼の方に何か白いのがたくさんいるのよ」

「今までこんなの見たことがない」

電話の主の興奮した様子に好奇心を強く刺激されてカメラを片手に家を飛び出した。

「黒埼」という地名が印象に残っていたので、まっすぐマネン崎の展望台に行ってみた。

周辺の眼下を見下ろしたが”白い塊”を見つけることができず、そうか、清水海岸の黒埼方面かと気づき、あわてて引き返した。

海岸の駐車場に電話の主が立っていた。

教えられた方向を見ると、清水と嘉鉄の間の岬、黒埼の岩場に白い粒が確認できた。

とりあえず防波堤の端まで歩み寄って200ミリの望遠で撮った。

Imgp2539

「鳥」だと思うが、ぴくりとも動かないのではっきりしない。

確かめようと浜に降りてゆっくりと近づいていった。

Imgp2551

やっぱり鳥だ。

何をしているのだろうか?

あの塊の下に何か・・・やばいのが漂流していたらどうしよう・・・。

そう考えたら気になって確かめずにはいられなくなった。

そのとき一隻の船が近づいて

Imgp2567

岩の上に移動した。

エンジン音に驚いたのだろう。

Imgp2625

慎重に歩を進めていたが、距離が50mほどに縮まったとき

鳥たちは次々と浮き上がり嘉鉄の方向に飛び立ってしまった。

Imgp2643

最初に集団がいた磯場に漂流物など何もなかった。

彼らは渡り鳥でただ休息していたのだろう。

邪魔して悪いことをした。

家に戻ると、「慌てて飛び出して何だったの?」と聞かれたので

「ん・・・渡りのサギ集団だった」と。

2015年4月30日 (木)

古仁屋の公民館

新しく建てなおす予定の中央公民館を見に行ったら

入り口にロープが張られてすでに立ち入り禁止になっていた。

ここで移動映画を見て、講演を聞いて、太鼓の練習をして、公民館講座に通って、祝賀会が催されて、結婚式を挙げて、子どもが成人式を迎えて・・・実にさまざまなイベントの舞台になった。

これで見おさめかと思って写真を撮った。

色々と思い出はあったが特に感傷的な気持ちにはならなかった。

状況が変わっていくことに耐性がついてきたのかも。

Dsc_0138

2015年4月26日 (日)

美術館の裏側

と言っても別に何かを暴くわけではなく

美術館の建物を裏から見ただけのこと。

田中一村記念美術館の企画展示を見たあと、施設内に設けられた散歩道を歩いてみた。

道沿いに一村が描いた植物が植わっている。

Dsc_0124

しばらく歩くと美術館の裏側にたどり着く。

水辺に立つ群倉(ボレクラ)のような佇まいが特徴の美術館の後ろ姿だ。

Dsc_0122

ちなみに、企画展示室では来月17日まで霧島アートの森の彫刻などが展示されている。

奄美で立体の芸術作品を観る機会はあまりないので、関心のある人はその期間に足を運んでみるといい。

田中一村の絵を観賞した後で企画展示室にも立ち寄れるルートになっている。

もちろん、無料の企画展示室だけでもOKである。

( 「6人展・はじめの一歩」ではお世話になりました )

2015年4月22日 (水)

古仁屋のつきあげ

今朝早く古仁屋の町に出る機会があったのでかまぼこ屋さんに寄ってつきあげを買った。

お店の前にはちゃんと「こにやのつきあげ」って看板がでている。

まだ熱い揚げたてのつきあげを3本と2枚。

そのまま食べても美味しいが、ニンニクの葉やニラと一緒に炒めると絶品のおかずになる。

たまに名瀬方面の知人への手みやげにするが、車中につきあげの美味しそうな匂いが漂って誘惑に負けそうになる。

着いたら数が減ってたりして(笑)

Dsc_0099_2

2015年4月17日 (金)

歩いて気づいたこと

今日は車がなかったので古仁屋まで歩いた。

芦瀬にある九電と図書館までなので、距離にして1キロメートルくらいだ。

しかし、勾配のきつい坂を越えなければならない。

すぐに脚に疲労がきた。

なんという体力のなさ・・・。

車ならあっという間に通過してしまう距離なのに

歩きだと目的地になかなかたどり着けない。

0417

そして、時間をかけてひたすら歩くうちに心にある変化が生まれてくる。

たとえば草むしりをしているときにも同じような感覚になる。

素直に少しだけ謙虚な気持ちになるのだ。

どすどすと体が地面に刺さるごとに胸から腹に何かが安定してくる。

道がきれいで良かったなぁとか、(普段は)車があって良かったなぁとか、

海を見ながら、自然が豊かなところで生活できて良かったなぁ・・・といった感謝の気持ちが湧いてくる。

九電で口座から引き落としができなかった分の電気代を支払った。

督促状に舌打ちしながら家を出たが、歩いてたどり着いたときには、電気のおかげで便利な生活できるからありがたいよね、みたいな気持ちにさえなっていた。

もっとも、支払った後の財布を見たらすぐに萎んでしまう一時的なものではあったが (笑)

その足で近くの図書館に寄った。

一人一度に5冊まで借りることができるので、普段車で来たときにはあまり考えずに読みたいものをとりあえず5冊選ぶのだが

今日は歩きだ。 本を5冊も借りたら重くてかなわない。

恵原義盛さんの本を2冊だけ借りた。

カバンに並んで収まり、まずまずの重さ。

人は制約された中では「選択」が必要になるのだと思った。

”とりあえず”の余地はないのだ。

時間、空間、資産・・・きわめて限られている。

これから社会に出て行く若者のように、とりあえず色々やってみたい・・・的な余裕はもうないのだ。

日々何をするべきか何をしたいか「選択」しよう。

・・・なんて、少し神妙な心持ちになった。

けど、しばらくするとそんな気持ちは薄れて無駄な時間を過ごしているに違いない。

切れた頃にまた歩くか。

Dsc_0085

(帰り道に見えた集落の様子)

2015年4月16日 (木)

方言のTシャツ

奄美パークの展示会で方言のマンガがウケたことと

Dsc_1114

Dsc_0013

LINEスタンプの「島口くろうさぎ」が好評なので

21

(LINE STORE)

Tシャツにも方言を入れてみた。

「島のばあちゃん」

T

ゆるっとした島時間が流れる なんだかチカラの抜けちゃうTシャツ。

奄美パークとビッグⅡで脱力販売中。

2015年4月15日 (水)

「展示会」ありがとうございました

展示会から数日後に芳名録とアンケートが送られてきて」

その量の多さに驚いた。

会場を訪れたすべての人が記帳するわけではなく

数人に一人といった割合だと思うので

おそらく2000人を超える人々が作品を見てくれたのだろう。

そのうち100人余りの人が感想も書いてくれた。

「感動した」 「懐かしい」 「素晴らしい」 「島の心を感じた」 「個性的」 「楽しかった」 「奄美を誇りに思う」 「ぜひ次の展示会も」・・・と

うれしい言葉がたくさん綴られている。

数日かけてこれらをファイルにまとめた。

早く他のメンバーと喜びを分かちあいたい。

それぞれが次の一歩を踏み出す原動力になるはず。

展示会にいらした皆さま、感想を書いてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

Photo

2015年4月10日 (金)

長~いトンネルウォーキング

3月15日にトンネルウォークのイベントに参加した。

トンネル内に歩道がないため「歩くのは最初で最後のチャンス」とのこと。

全長4243メートルの網野子(あみのこ)トンネルは、県下一長いトンネルとなる。

朝8時半に古仁屋漁港の駐車場に集合、10台の大型バスに分乗して奄美市側のトンネル出入り口に向かった。

Dsc00072

ここから瀬戸内町側のトンネル出入り口・網野子集落へ向けて歩くのだ。

早足で1km10分程だから50分くらいかかる見込みだ。

あいにくの雨だが、傘はたためば杖代わりになる(?)

Dsc00078

歩道がない分全体にコンパクトなイメージのトンネルだ。

Dsc00080

みな思い思いのペースでのんびり歩く。

途中で小学生の一団が走り去って行ったが、ほとんどの人は立ち止まって写真を撮ったり、談笑しながら最初で最後の長~いトンネルウォークをゆっくり味わっていた。

中間地点付近に設けられた仮設トイレには長蛇の列ができていた。

30分近く歩いたところでようやく半分くらい。 さすがに長い!

Dsc00087

あれ?公衆電話が・・・って、そんなわけはない。

緊急用の電話ボックス、トンネル内に数ヵ所あった。

どーか使うことがありませんように・・・。

Dsc00090

歩き続けること約1時間、ようやく出口が見えてきた。

Dsc00095

出口で迎えてくれたのは・・・

Dsc00096

鹿児島からやってきたグリブーとさくら(そういえばこの二人夫婦になったんだっけ)

そして、テントの中では網野子集落の婦人会の皆さんたちが飲み物とおやつを用意して、地上に出られて?安堵した様子の参加者たちをねぎらってくれた。

記念のタオルももらった。

Dsc00097

瀬戸内町側のトンネル出入り口はこんな。

イベントスタッフ(役場職員?)も雨の中おつかれさま。

トンネル内にじっと立っていたスタッフが案外寒くて辛かったかも。

Dsc00101

この後、歩き終えた人から順次バスに乗って古仁屋漁港に戻った。

ちなみにこのイベント参加者全員に事前に缶バッジが配られた。

申し込み参加者の記念品であり目印でもある。

このイラストは僕が描いた。

「可愛くて楽しそうな雰囲気のデザインで」との要望に応えたつもり。

でも、だいたいいつもこんな感じの絵かな・・・?。

Dsc00119

トンネル抜けたらすぐ瀬戸内町。

ヤドリ浜から西古見まで東西に長い本島側を巡るのもいいし、フェリーで加計呂麻島・請島・与路島にも渡ってみては?

2015年4月 4日 (土)

ブログまだ生きてます

展示会のことやら何やらで忙しくゆとりのない状態で

ずるずると空白の日々が続いてしまった。

会う人から「そういえば最近ブログを更新してませんね」と言われたりして

早く再開しなければとか思っていたけれど・・・。

もうこんなに経ったのかと自分でも驚いている。

ブログに書く事がいっぱいあったはずなのに。

奄美パークで開催している「はじめの一歩展」も残りあと2日になってしまった。

展示会を見るためだけにわざわざ奄美大島の北はずれまで出かけてくれる人もたくさんいて

予想以上の盛況で僕ら風の会のメンバーも美術館のスタッフも驚いている。

りっぱな施設に展示できて、そして大勢の人に見ていただいてホント幸せです。

福田さんの平面彫りの技術の高さに感激して目を凝らす人

城村さんのパステル画を写真だと見間違う人

蘇祢さんの妖怪イラストを水木しげるのようだと面白がる人

源五郎さんのケンムン水彩画の独特な雰囲気に惹き込まれる人

伊藤さんの精密なペン画で描かれた奄美の風景を懐かしむ人

僕の作品でいえば、方言マンガの反響が大きく声をあげて笑う人もいた。

島のことをマンガにしたいという思いがさらに強くなった。

これまでのことを後日詳しく書くことにして

とりあえず、ブログはまだ生きているというつぶやきでした。

2015年2月20日 (金)

そろそろTシャツの季節?

さすがの南国奄美も冬にTシャツを買い求める人はおらず

12月、1月とTシャツの注文はほとんどなかった。

しかし、つい先日まとめて注文が入った。

春が来たのか? ようやく動きだしたのか?

この際だからと「新作」も作った。

実は、「リニューアルデザイン」だけど。

「デイゴの花咲くころ」

デイゴ並木の下で少女(実はデイゴの花の妖精)が島唄を唄っています。

猫たちにはその唄声が聞こえるみたい。

”満開に咲いてほしいニャ”

(Tシャツに添えるカードの言葉/すべてにそれぞれのカードをつけている)

Photo

どこかで見たような絵だなと気づいた人・・・鋭い。

実はこれ2012年の一番最初に作ったTシャツのデザイン「デイゴの花咲く夢見るケンムン」をアレンジしたもの。

最近ほかの仕事で猫ばかり描いたので、たくさん並べてみたくて描いてみた。

少女には大島紬と着せて・・・とも考えたが、絵が地味になってしまったので、デイゴの花と同じ真っ赤な着物にした。

これはまだ3枚しか刷っておらず、納品先のビッグⅡに初めて出した。

これに伴い、「デイゴの花咲く夢見るケンムン」と「ほうらしゃ日本復帰60th」のデザインは販売を終えることとしてHPから消した。

だんだん暖かくなって、Tシャツが動きだすといいなぁ。

ずっと温めているデザインたちを早く孵化させたい。