6月8日から「奇跡のリンゴ」が上映されるようだ。
何年か前にNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」でこの話を知り、その後本を買った。
表紙には”「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録”とサブタイトルがついている。
夢を追って自身も家族も傷つけながらそれでも諦めずに奇跡を成し遂げた男の話だ。
本の帯に書かれている言葉を読み返してまた感動がよみがえってきた。
そのまま引用する。
『人が生きていくために、経験や知識は欠かせない、何かをなすためには、経験や知識を積み重ねる必要がある。 だから経験や知識のない人を、世の中ではバカと言う。 けれど人が真に新しい何かに挑むとき、最大の壁になるのはしばしばその経験や知識なのだ。 木村はひとつの失敗をするたびに、ひとつの常識を捨てた。 そうして無垢の心でリンゴの木を眺めることが出来るようになったのだ。』
『ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う。』
この奇跡が実話だという重みだけでも十分見ごたえがある映画だと思う。
すべての人に生きる勇気を与えてくれるはず。
島で見ることができるのは、(DVD化されるまで)まだまだ先になるけれど今から楽しみにしている。
本の表紙の木村さんが飾らずに普通のおじさんなのが、この話はホントに事実なんだと好印象だった。
読み終えてから改めて表紙を見ると、修羅をくぐり抜けてきた人間の一見屈託のないような笑顔に感動を覚えた。
あと、リンゴ食べてみたい。
通販カタログ誌の「通販生活」の付録にDVDがついていた。
2006年公開のドイツ映画で、原発の恐ろしさを書いたベストセラー小説が原作とのこと。
気になりつつもそのまま置いていたが、今夜それをやっと見た。
小さな村で原発事故が発生して、周辺が立ち入り禁止となり、被災者たちの人生が狂わされていく・・・って、これはまさに日本で起こった福島原発と同じような状況ではないか。
映画の最後に、「現在ドイツでは17基の原発が稼働しており、2004年の1年間だけで124回のトラブルが発生している」とのテロップが流れた。
そして、2011年に福島原発で最悪の事故が発生し、まさに映画さながらの状況が生まれた。
立ち入り禁止で自宅に戻れない人、放射能汚染で農産物や水産物が出荷できず仕事を失う人、ショック症状や健康被害(これから更に拡大していくのか・・・?)
小説や映画で描かれた恐怖が現実のものとなり、ドイツは、「脱原発」に大きく舵を切った。
それは簡単なことではないが、何より、国民の多くが「脱原発」を支持しているようだ。
被災地の日本でも、多くの国民が「脱原発」を訴えて首相官邸前で大規模なデモとかやったけど・・・。
当時の政府も呼応して「脱原発」の実現を目指すとか言っていたけど・・・
「原発ゼロを可能とするよう・・・あらゆる政策資源を・・・柔軟に・・・」と、極めて歯切れの悪いエネルギー政策を掲げて、トーンダウン。
原発停止時期の電力不足を「計画停電」で思い知らされ、やっぱり電気は必要だよねと、(原発も)仕方ないか・・・みたいな空気が流れてきたらすかさず電気料値上げ。
一刻も早く原発を元通り稼働させないと、電力コストは上がり続けるし、ひいては日本経済にも悪影響を及ぼす・・・って
自社に不都合な情報を隠し続けた電力会社の言うことがどこまで真実なのか判断がつかない。
ただ、原発の安全神話が幻想だったことと、もし原発で事故が発生すればどういう事態になるのかははっきりした。
広瀬隆さんが「危険な話」で書いていたことは本当だったんだ。
でも、電気の不足する生活を我慢するのか?それとも、放射能のリスクを負うか?といった二者択一しかないのかな?
福島原発だけでもまだ処理できずにいるのに、南海トラフ地震が起こって各地の原発が被災したら、ほぼ日本はだめだよね・・・って心配しすぎ?
ところで、この映画で僕が一番恐かったは、放射能の被爆ではなくて、事故発生直後の市民がパニックを起こす場面。
「みえない雲」が迫ってくる緊迫した状況では、普段の人々つながりとか社会の秩序とかたやすく崩れてしまうんだという恐怖。
キレて発砲する人、子どもをはねてそのまま走り去る車、避難所を目指して倒れた人を踏みつけながら我先に逃げる群衆・・・。
「辛抱していれば救済は必ずやって来る」と信じられる状況なら、我慢強くて礼儀正しい「日本国民」でいられると思うけれど、大規模地震で日本中が一斉に被災して、交通網は壊滅、政府は混乱・・・という状況だったら・・・。
そのとき各地で放射能漏れが起こっていたら・・・。
映画を観終わってしばらく固まってしまった。
ちなみに映画のラストは「悲惨なまま」ではない。
水泳の萩野選手の快進撃が止まらない。
有言実行の18歳。
少し前に石川遼が出てきたときと同じように、「世の中にはすごい若者がいるもんだ」とひらすら感心するばかり。
ちょっと描いてみた。
他にも村田亮選手がプロボクシングに転向したというニュースもあった。
ミドル級は日本人には厳しい階級だが、ぜひ活躍してほしい。
でも、奄美んちゅの僕にとって一番のスポーツの話題は、
千代皇の十両昇進。(少し前の話しだけど)
与論島初の関取誕生ということで島は大盛り上がりらしい。
来場所からは里山関と一緒に、さらに上を目指して精進してほしい。
今これを描きながらテレビのアイススケートを観戦している。
現時点で日本の鈴木がトップ。
ナショナリズムの高揚に自分でも少し戸惑うけれど、国際大会で日本人が活躍しているのを見るのは嬉しい。
それにしても
テレビでスポーツ観戦しているほんのわずかな分でも運動すれば、メタボにならずに済みそうなのに・・・。
衛星TV、DVD、インターネットと映像コンテンツが豊富な今、人はなかなか映画館に足を運ぼうとしない。「町の映画館」は廃業し、都会のシネマコンプレックスに収束されていく。
だいぶ前に奄美大島から映画の火がすべて消えたのも時代の流れと言えるだろうが、10年前に敢えて映画館を復活させた人がいる。名瀬と瀬戸内で書店を経営している川上氏だ。
本の付録として映画の割引券を配ったときに、ある子供に「どうせ見るところないからいらない」と言われたことにショックを受け、映画さえも見ることができない島の子どもたちのハンディを不憫に思ったことが映画館を復活させる契機になったようだ。
鹿児島県で映画館のある街は、鹿児島市と奄美市の2市だけだ。しかも離島の小さな映画館でありながら、都会の映画館と同じようにロードショーにこだわった。
おかげで、島に居ながら、「ハリーポッター」「ロードオブザリング」「ターミネーター」「スターウォーズ」「もののけ姫」・・・最近では「火天の城」「2012」「カールじいさんの空飛ぶ家」「アバター」と話題作をすべてロードショーで観ることができた。
しかし、その映画館もやがて閉館となる。(見ている限りでは)経営も大変そうだが、建物がとり壊されるため立ち退きを余儀なくされていることが直接の原因らしい。
いずれにしても島で灯し続けた映画の火が再び消えることになる。
先日、これで見納めのつもりで妻と一緒に「アリス イン ワンダーランド」を観た。観客は僕らを入れてたったの4人。しかも、シネマパニック独自のサービスで50歳以上の夫婦は一人1000円で観れるので、僕らは2000円しか払ってないし・・・。
シネマパニックさん、島に映画館を復活させて、これまで頑張ってたくさんの映画を提供してくれてありがとうございました。離島だからと妥協せずに質の良い映画にこだわり続けた川上社長やスタッフに感謝しています。
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