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2010年5月 1日 (土)

もうすぐ閉館「シネマパニック」

衛星TV、DVD、インターネットと映像コンテンツが豊富な今、人はなかなか映画館に足を運ぼうとしない。「町の映画館」は廃業し、都会のシネマコンプレックスに収束されていく。

だいぶ前に奄美大島から映画の火がすべて消えたのも時代の流れと言えるだろうが、10年前に敢えて映画館を復活させた人がいる。名瀬と瀬戸内で書店を経営している川上氏だ。

本の付録として映画の割引券を配ったときに、ある子供に「どうせ見るところないからいらない」と言われたことにショックを受け、映画さえも見ることができない島の子どもたちのハンディを不憫に思ったことが映画館を復活させる契機になったようだ。

鹿児島県で映画館のある街は、鹿児島市と奄美市の2市だけだ。しかも離島の小さな映画館でありながら、都会の映画館と同じようにロードショーにこだわった。

おかげで、島に居ながら、「ハリーポッター」「ロードオブザリング」「ターミネーター」「スターウォーズ」「もののけ姫」・・・最近では「火天の城」「2012」「カールじいさんの空飛ぶ家」「アバター」と話題作をすべてロードショーで観ることができた。

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しかし、その映画館もやがて閉館となる。(見ている限りでは)経営も大変そうだが、建物がとり壊されるため立ち退きを余儀なくされていることが直接の原因らしい。

いずれにしても島で灯し続けた映画の火が再び消えることになる。

先日、これで見納めのつもりで妻と一緒に「アリス イン ワンダーランド」を観た。観客は僕らを入れてたったの4人。しかも、シネマパニック独自のサービスで50歳以上の夫婦は一人1000円で観れるので、僕らは2000円しか払ってないし・・・。

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シネマパニックさん、島に映画館を復活させて、これまで頑張ってたくさんの映画を提供してくれてありがとうございました。離島だからと妥協せずに質の良い映画にこだわり続けた川上社長やスタッフに感謝しています。

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