夜更けにトイレを拝借
夜遅く名瀬から古仁屋に向けて車を走らせている途中で妻がトイレに行きたいと言い出した。
和瀬トンネルを抜けて城集落にさしかかるところ。
名瀬にいるうちならコンビニもあったのに・・・と愚痴っても仕方がない。
住用のサン奄美のそばに公衆トイレがあったときは、そこを気軽に利用できていたのだが、周辺の整備工事が進む中でいつの間にか撤去されてしまった。
三太郎トンネルを抜けてしばらくいったところにある道の駅が唯一のチャンスだ。
「もう少しだ、頑張れ」と妊婦を励ますようにして車を走らせた。
昼間と違って夜の道の駅には車が一台もなくひっそりとして寂しい。
周囲を木々で覆われた気配の中に建物の明りだけがうっすら灯っている。
怖いから一緒に来てと言う妻に従って車を降りた。
トイレは外側からも入れそうだったが、正面玄関が普通に開くのでそちらから中に入った。
旅行客だけでなく島民にとっても、トイレが利用できる施設は大変貴重でありがたい。
休憩場所としても利用できる。
仮に自分がよその土地にいて、何かの事情で宿が取れなかったりしたときは、こうした施設があれば大いに助けになるだろう。
しかし、管理する側にとっては、不特定多数の人が利用する施設を維持していくのは色々苦労があるに違いない。
善意で運営されていた施設が一部の不心得者のために開放されなくなったという例もある。
お互いがお互いのために気づかいながらできるだけ長く維持されていくことを願う。
そこが島暮らしの良いところだと思うから。
助かりました、ありがっさまりょうた。
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