今日のマンガ(12月24日)
今日はクリスマスイブだ。
ということとは全然関係なく、今年最後の風刺マンガが新聞に掲載された。
最後はどんな絵にしようか迷ったが、やはりひとつの政権が終わり来年は新しい政府による政治が始まるという締めくくりを考えた。
3年前に民主党が政権を担ったときは、二大政党の幕開けみたいな勢いがあったが、いざ政治を動かしてみると自民党が築いてきた根の深さに太刀打ちできず、公約もほとんど果たせないまま舞台から降りることになった。
約半世紀にわたって政権を担ってきた自民党とわずか3年の民主党では、蓄積されるノウハウや他機関への影響力に大きな差があるのは仕方がない。
選挙の結果としては自民党の圧勝だが、マスコミや評論家たちは「最後の選択肢として自民党が残っただけ」とやや冷ややかな見解がほとんどだ。
テレビ討論で番組の最後に民主党の安住幹事長代行が「自民党の残した負の遺産が想像以上に大きかった」と悔しさをにじませていた。
安倍総裁には、くれぐれも(過去の自民党にあったような)「国民の信任を得た」とか、「みそぎを済ませた」とかの乱暴な論理で暴走することなく、国民の利益になるようよく考えて政治を行ってほしい。
かって「自民党をぶっこわす!」といって派手なパフォーマンスをする総理が登場したが、壊されたのは国民の生活。日本人特有の微妙なバランスに成り立っていた社会の秩序が崩れて著しい格差社会が生まれた。
地味で良いから、社会や経済が良い方向に向かっていると実感できる政治であってほしい。
いろんな思いを抱きながらコツコツ描いた。
<時間切れ>
正月の新聞は特別版なので、次に南海日日新聞にマンガが載るのは来年1月7日になる。
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