油断してしまうとき
確か高校生のときに古文の授業で習ったと思うのだが、徒然草に「高名の木登り」という話があって、それがどうしてだかずっと頭に残っている。
自分は詰めが甘い方だと自覚しているので、そうした油断や手抜かりで最後に残念というか、もったいない結果を招いてしまうことがあると、ああ、これこそ「高名の木登り」だと思うのだ。
ニューヨークの高層ビル・ツインタワーにロープをかけて綱渡りをした男を描いた「ザ・ウォーク」では、もっとも危険なロープの中央付近では大胆なパフォーマンスを見せたが、その後ビルの屋上に戻る際にあとわずかという距離で恐怖と緊張に体を震わせるというシーンがあった。
主人公曰く「タイトロープウォーカーは、最後の3歩で落下する」と。
(ちなみにこの荒唐無稽な話が実話だと知って驚いた)
全豪オープンテニスで、大坂なおみ選手が2セット目でゲームマッチを迎え、九分九厘勝利を手中にしながら、最後の最後で信じられない崩れ方をしてそのセットを落とした時、彼女の中で何があったのかというと、ゲーム終了後に語ったことによると、「よし勝った!」と思ったそうだ。
『過ちは、やすきところになりて…』、油断大敵というべきか。
やれやれやっと着いた、と思ったときの気の緩みが危ない。
運転の話。
(今日も無事に帰りつくことができた⁉️)
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