花咲か人
車で移動しているとき、しばしば道沿いに花があふれるように咲いているのを目にする。
花壇に季節の花々が艶やかに咲き誇っていたり、あるいは、プランターで可憐な花の道が作られていたり。
ただでさえ海と山の間にいて、自然の恵みを感じながらドライブできていると思っているのに、加えて道々に綺麗な花々が植わっているのだ。
これは考えてみるととても贅沢なことだ。
同じ道を何度も往復し、すっかり見慣れて単調に思える景色だが、綿々と連なる緑は、潜在意識に深い安らぎを与えてくれているはず。
そして、時おり目にする鮮やかな花々が顕在意識を心地よく刺激してくれる。
その花は当然誰かが頑張って植えてくれたものだ。
たまに日差しを受けながら黙々と花壇の手入れをしている人たち、花苗を植えている人たちを見かけることがある。
そして、後日そこを通るときにはきれいな花々が咲き誇っているのだ。
記憶の中の印象では、龍郷町の国道沿いに花壇が多かったような気がしているが・・・意識してちゃんと見てみたらきっとそこかしこにあるのだろう。
通行人を楽しませるために、喜ばせるために、あるいは、慰めるために、誰かが花を咲かせてくれている。
花を植えた人の優しい気持ちに触れたような感覚が、それを見た人を優しい気持ちにさせるのかもしれない。
そうした”花咲か人”の蒔いた灰を少しは持ち帰ってみたいと思うのだが・・・
古仁屋の瀬久井地区に現れた花の歩道。
様々な種類の花が両脇にびっしりと咲いている。
すぐ近くに公園があるからたくさんの子どもたちが目にしているはず。
いつかそれぞれ花を咲かせる人になってくれればいいね。
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