ボヘミアン・ラプソディ
奄美唯一の映画館シネマパニックで久しぶりに映画を観た。
1階の書店で500円以上の本を購入すると、そのレシートで二人まで割引きしてもらえる。
妻と二人で通常なら3600円のところが2800円で済むわけだ。
さらに、支払いをしている最中に妻が’シルバー割引き 1000円’の表示を見つけて、「わたしシルバーです!」と勝ち誇ったように宣言した。
そうすると、映画代だけなら二人で2400円で済む。
還暦を過ぎて良いこともあるようだ。
割引き分はポップコーンとコカコーラで少しお返しした。
映画館が別の場所にあったときは、毎日のように上映していたし、年会費を払って会員になれば1回1000円で観られるので、しょっちゅう観に行っていた。
今は、土日だけの上映になっていて、会員制度もないようだ。
座席が50席ほどの小さな劇場だが、これまで自分が見た限りでは空席が目立つことが多くて、奄美群島唯一の映画の火がいつか消えてしまうのではないかと心配だった。
今日に限って言えば、ざっと見て40席以上は埋まっていた。
さんざん割引きしてもらっておいて言うのも何だが、どーかどーか、島の映画館が繁盛しますように…
映画は、ロックバンドQUEENのボーカル、故フレディ・マーキュリーの半生を描いたもの。
演奏シーンが何度もあり、中学、高校の頃に聴いていた懐かしい曲が、まるでコンサートのように劇場を満たす。
思わず足でリズムをとってしまう。
ラストの、「ボヘミアン・ラプソディ」から始まるメドレー曲に包まれると自然と涙がこぼれた。
理由が分からない、何故か泣けてきた。
映画が終わって、泣き顔を見られないようにそそくさと外へ出た。
駐車場でパンフレットを手にして次の上映に向かう家族づれとすれ違った。
(いい映画でしたよ)
(頑張って新しい映画を上映してくれている奄美唯一の映画館シネマ・パニック)
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