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2019年1月13日 (日)

日本復帰の記録

名瀬の奄美博物館で”奄美群島日本復帰65周年記念”と銘打った特別展が開催されている。

米軍統治〜日本復帰までの当時の様子について挿絵を描く仕事があり、参考のために行ってきた。

3階展示室の半分ほどのスペースに写真のほか復帰運動で使用された幟や沖永良部と与論の二島分離に反対する署名録や統治時代のお金や米軍払い下げの軍服など実に様々なものが展示されている。

復帰運動の父と慕われた泉芳朗が石段の上で演説したとき使った円形テーブルもあった。

テーブルの小さな傷を見ながらここにに手をつき身を乗り出して祖国復帰を訴えたのかと想像すると当時の島民たちの高揚感が伝わってくる。

当時の中学生の作文集の写しも何冊か置かれていた。

日本人でありながら日の丸を掲げることが許されない悔しい思いや泉芳朗の演説に感銘を受けた様子など、当時の少年少女たちの肉声を聞いているようで興奮した。

文字がかすれて少し読みづらいのと綴られた作文の量が多いので全部に目を通すことはできなかったが、できれば時間をかけてじっくりと読んでみたい資料だった。

昭和から平成へそして新たな時代がもうすぐ始まろうとしている。

復帰運動の目撃者はどんどん減っていき、やがて「記憶」は完全に消えてしまうのだろう。

”「記憶」から「記録」へ” がこの展示会のテーマだ。

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企画展は1月27日まで開催中

入館料は小・中学生が100円、高校・大学生が150円、一般が300円。

ちなみに1月14日の「成人の日」は無料だそう。

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