雨の日の新聞配達
しばらく快晴続きだったのでもう梅雨が明けるのかなと思っていたが、3、4日前からまた天気の悪い日が続いている。
昨日から降り続いている雨は今朝になってもやまず郵便受けまで傘をささねばならなかった。
(雨に濡れぬよう)ビニール袋に包まれた新聞が入っていた。
ああそうか、こんな日でも新聞配達はあるんだと思う。
ほんの一時期だが東京で新聞配達のアルバイトをしたことがある。
マンガを描いて夜更かしをしてので朝早く起きるのはとても辛かったが、雨の日はさらに苦痛だった。
寒い時期だったので、自転車で走っているとすぐに手がかじかんで動かなくなる。
寝静まっている町の中をひたすら新聞を配って回る。
たまに明かりがもれている窓を見ると、中にいる人のことを想像してしまう。
試験勉強だろうか? 締切が近い仕事かな?
それがなぜか僕には幸せなことであるような気がして
「あの明かりの中にいたい」と羨む感情が湧いていた。
薄暗い外で雨に濡れそぼることなく、煌々とした明かりの下で熱いコーヒーをすすりながらほかの違うことを考えていたいと願った。
だから新聞配達には感謝している。
雨の日にご苦労さまです。
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