おじの花壇
おじが訪ねてきてお茶を飲みながらしばらく話をした。
おじは母の葬儀に個人と会社名で生花を供えてくれたが
その花鉢をひとつ持って帰って
花壇に挿し木をして育ててくれている。
(おじにとっては)妹の葬儀に供えられて花をこのまま枯らしたくないという思いだったらしい。
優しい人だ。
花壇だって自分のものではない。
道路脇の荒れた花壇を誰に頼まれたのでもなくせっせと耕して
少しずつ花を植えていって作ったものだ。
道を通る人が気持ち良くなればそれでいいからと。
供花の菊はその花壇の端にそっと植えられた。
80歳を過ぎた今もよく働く。
畑仕事など頑張り過ぎて家族が心配するほどだ。
若い頃に大病をした経験もあり
毎朝起きたときに元気でいることに感謝しているという。
おじが言うには
「僕は人より優れた能力はないし体力も自信がないから、その分を時間で稼ごうと思って頑張ってきた。」
「他の人より1割でも2割でも長い時間働いて追いつこうと」
一代で会社を興しそれなりに財を成した人の含蓄のある言葉だった。
奢るところがなくどこまでも謙虚な人だと思った。
僕も人より長く、
夜更かししながら頑張っているつもりだけど・・・
中身が薄いんだよね。 (;一_一) お酒飲みながらだったりするし・・・。
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