カトクは今
8月9日の午後
芸術豊年祭から1週間近く経ち
堀さんにお世話になったお礼がてらカトクの様子を見に行った。
空と海が澄み切ってきれいだったので、阿木名ー勝浦(あぎなーかちうら)間の国道から伊須湾(いすわん)を撮った。
国道から嘉徳・節子(かとく・せっこ)行きの道が工事でふさがっていてしばし待機。
嘉徳の集落に至るまでの道はあちこち崩れた後があって痛々しい。
道路片側が陥落している場所では大掛かりな復旧工事が行われていた。
この道は台風や大雨が降ると度々通行止めになる。
他に逃げ道のない集落はどこよりも「道」のありがたさを知っているに違いない。
瀬戸内町は海峡をまたぐ広いエリアに60近い集落を抱えそれぞれ静脈のような細い道で繋がっているので何かあったときの手当てが大変だ。
そこに人が住んでいる限り必ず何とかしてくれる・・・行政も土木もありがたいと思う。
談合とか悪いイメージがあったりするけど、土木工事がなければ離島など不便すぎて生活できない。
電気工事や水道工事といったインフラ整備も隅々まで本当にありがたい。
・・・って話が飛んじゃったけど、とりあえず嘉徳(かとく)に着いた。
展示物はすでに取り外され校庭は元の静けさを取り戻していた。
ギャラリーにはまだ作品が残っていた。
安川さんの彫刻は1点残っており、田辺さんのサンドアートや都築さんの動く作品もそのまま残っていた。
校庭に突き立てていた湯浅さんの作品もギャラリーの隅に収まっていた。
アトリエを覗いたが誰もいなかったので自宅を訪ねた。
奥さんのシゲミさんに促されて入ると
奥の部屋で横たわっていた堀さんがのそっと起きた。どうやら休憩中だったらしい。
芸術豊年祭の翌日の午前中にはまだ作品がそのままだったので、その後どうしたのか聞いてみた。
安川さんは作品(木彫)を持ち帰り、米良さんも油彩絵を持ち帰ったようだ。
しかし、米良さんが校庭の中空に吊り下げて展示した作品はここで燃やしてしまったとのこと。
うーん勿体ない気もするが・・・そういえば、安川さんも木彫の作品を燃やして処分することがあると言っていた。
芸術とは・・・・うーん・・・(ーー;)
米良さんがめらめらと燃してしまった作品を今一度紹介しておこう。
(竹をつないで作られていた)
あの日訪ねてきてくれた人々の記憶に残ってくれているといいんだけど。
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