テレビ桟敷(ファンの期待に応える難しさ)
大相撲・名古屋場所は横綱白鵬が全勝でつき進み、もう一人の横綱日馬富士や大関陣、他の力士は大崩れ。
平幕の碧山が2敗でかろうじて付いてきている。
もし、今日碧山が負けて白鵬が勝てば、13日目にして白鵬の優勝が決まるという場面。
優勝が決まれば、残り2日の観戦の楽しみは半減する。
で、碧山は若手成長株の高安との対戦。
これまでは碧山は高安に対して4戦全勝と勝っており、観客の(碧山が勝って優勝の行方はまだ分からない状況になるという)期待が高まる。
観客が固唾をのんで見つめる中で注目の立ち合い!
「はっけよ・・・!」
ドタン。(巨漢の碧山が倒れた音)
この緊迫した場面でまさかの変化であっけなく決着がついた。
場内シ~ン。
真っ向勝負での勝敗なら納得するが、これには観客は消化不良。
シビアな番付がある以上、勝ちにこだわるのは仕方がないが・・・。
プロである以上、他のスポーツのようにファンの期待に応える取り組みをしてほしいな。
かって横綱千代の富士が、たとえ小錦の強烈な突き手でさえがっしと受けて立つ「横綱相撲」を見せてファンを沸かせた。
土俵に上がってから仕切りまで、堂々とした姿から伝統美さえ感じた。
「横綱」に求められるものをよく理解していたのだと思う。
同じ横綱でも平幕力士にすら頭をつけて勝ちにいく力士とは違う。(かってそういう横綱がいた)
戦い方(見せ方)は大事だと思う。
お祭りのオールスターゲームとは比較できないだろうが、
今夜のゲームで大谷選手がストレート一本で攻めて157㎞の記録を出し、三浦投手が計測不能?の超スローカーブを投げて見せた。
ファンが期待しているものをちゃんと見せてくれた。
つまり
今日の場面で高安は変化するべきではなかった
と思う。
お茶の間スポーツ傍観者のわがままだけど。
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