川口さんの言葉
いつも持ち歩いているバッグの中を整理したら、小さく折りたたまれた紙片(本のコピー)が出てきた。
それは、自然農の川口由一さんの言葉を紹介したものだった。
本をコピーするのはもちろんいけないことだが、よほど感銘を受けたのだろう、コピーして持ち歩いていたのだ。
でも、そのことをいつの間にか忘れていた。
読んでみて改めてこの人のしなやかな強さを感じた。
「人のいわれることに耳を傾ける、しかし自分のやりたいことをやり通す。」
つまり、相手には相手の自分には自分の違った言い分がある。自分のやり方が正しいと思っても論理で相手を屈服させることは難しい(相手は相手の論理で屈服させようとするだろう)。事は時間の経過とともに善し悪しがはっきりしてくる。しかし、たとえ自分が正しかったとしても相手が受け入れてくれるとは限らない。それは自分も相手も自由だ。・・・と。
そして、人と争うことで大切な時間とエネルギーを奪われたくない。他人に分かってもらえなくても自分のやりたいことをやる。それでこそ納得できる人生になる。・・・と。
(本に書かれている文章をだいぶ省略して紹介したけど、たぶんこんな感じ)
さらに川口さんの言葉が続く。
「自分が強くなくてもいい、ひよわでもいい、でもほんとうのことができたらいい」
取りようによっては、他と係わりを持とうとしない「独りよがり」のようにも感じられるが、どちらに重心を置くかということになると、僕としては、川口さんの考えに共感を覚える。
人は変えられない、変えられるのは自分だけ。
人生は短い・・・。
歳のせいかな。
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