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2012年11月 5日 (月)

レッテル

今朝いつもより少し遅く8時半頃に犬の散歩をした。

家の前の海岸に出てそこから浜伝いに向こうの端まで歩いて戻るコースだ。

他の人に会うことは少ない。

たまに他の犬の散歩に出くわすと、興奮して(喜んで)一緒に遊ぼうとする。

普段は庭につながれてひとりぼっちでいることが多いので、仲間に会うと嬉しくて仕方がないのだろう。

息をはずませながら、犬の方へぐいぐいとリードを引いていく。

たとえ接触してもじゃれるだけで、これまで、一度も噛んだり襲ったりしたことはない。比較的おとなしい女の子(もうおばさんか・・・?)なのだ。

とは言っても、客観的に見て黒い中型犬が息をはずませながら勢いつけて接近したら、普通ビビる。

まして、たまたま運動させようとしてリード紐を放していたら・・・。

不運にも過去にそういうことがあった。(ーー;)

同じ地域に住む人が、小さな犬を連れて階段から浜に降りてこようとしているところに出くわしたのだ。

うちの犬はまっしぐらに走っていった。

犬だから言葉は発しないけど、「遊ぼ! 遊ぼ!」てな感じだ。大はしゃぎで犬に近づいた。

その飼い主(女性)は顔をひきつらせて悲鳴をあげながら自分の犬を抱き上げた。

するとその女性に向かってタッチをしようとする。

「待て」とか「お手」くらいしか教えていない、ぜんぜんしつけの行き届かない子だから、こんなときは大変だ。

本人に悪気はなくてもその行動は初めての人には恐怖だろう。

慌てて犬の名前を呼びながら、「大丈夫です。噛んだりしませんから」と駆け寄ったが、女性は「いやー!!!」と叫ぶなり走り去ってしまった。

仕方がない。

僕も過去に飼い主が「うちの犬はぜったいに人を噛んだりしません」という犬に2度噛まれたことがある。

女性には気の毒なことをしてしまった。

なんとも後味の悪い結末に慌ててリード紐をつけ、「急に走っていったらだめ!」と激しく叱ったが、むろん何のことか分かるまい。

それ以来

どんなに遠く離れていてもその人は僕らの姿を見たら逃げるようになった。

おそらく、とても危険で恐ろしい犬とのレッテルを貼られているのだろう。

こんなに遠いところから去られては誤解を解くチャンスもない。

レッテルというものは、一度貼られるとなかなか剥がせないし、そのことについて当人に教えてくれる人も滅多にいない。

うちの犬はそういうことになってしまったかもしれない。

ところで僕はどうか?

けっして社交的といえない僕としては知りたいとは思わない。

とくに人に迷惑をかけずに済むのであれば、これまで通りそういうことには無頓着でいたい・・・。

Photo_7 

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