夢見心地で生きる幸せ
「奄美の妖怪ふたり展」に展示するイラストを持って蘇祢さんが遊びに来た。
工房でコーヒーを飲みながらそれぞれの『まるで夢のような話』で盛り上がった。
蘇祢さんは大の映画マニア。
今は日本の古い映画に凝っているようで高峰秀子がお気に入りのよう。
いつか自分で映画をつくるのが最上級の夢らしい。
ともに50を過ぎた良い歳をして「・・・が夢なんだよ」と無邪気に語れる幸せ。
池間哲郎さんの本に出てくる少女の夢は、「わたしの夢は大人になるまで生きること」だった。
フィリピンのゴミ山で生きる子どもたちが15歳まで生きる確立は3人に1人だとか。
世界には1日1食で早朝から夕方まで過酷な労働を強いられている子どもたちがいる。
日本に生きている僕らは何も考えずに普通に大人になって、さらに80歳くらいまで生きるつもりで50代の『夢』とか語っていられる。
経済的に困っていても仕事や家族に色々あっても、彼女たちの苦しみからすれば、ありえないほどの幸せな日々を送ることができている。
まだ夢見心地で生きられる幸せを自覚して、反省もしつつ、できるだけ充実した日々を送りたいと強く思う。
今日の命に感謝。
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