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2010年7月23日 (金)

クスリを食べる?

僕は血圧が高いので薬を飲んでいる。遺伝的に高血圧の家系なので若い時から注意しなさいとは言われていたが、特にからだの調子が悪くもなかったのであまり気にとめていなかった。

上が160、下が120というような状態でずっと病院にも行かず5年ほど放置していたのだが、たまに後頭部に痛みというかだるさというか嫌な感覚を覚えることがあって、「やばいな・・・」とさすがに怖くなって病院に通いだしたのだ。

MRで頭を調べてみると、(先生が言われるには)脳に小さな出血の跡が2か所ほど見られるのと、頸椎の血管が少し狭くなっているとのことだった。「危険ですよ。倒れるときはあっという間ですよ」と不用心をさんざんたしなめられて心を入れ替えたわけである。もし倒れたら家族みんなが不幸になる。

だから今日も薬が切れる前にちゃんと病院へ行った。診察はいたって簡単。調子はどうですか?と尋ねられ、特に変わりはないと答えると、じゃあ胸の音を聞かせてくださいと聴診器をあてられて終わる。いつもの薬を30日分出しておきますねと言われてやっと薬を入手する権利が与えられるのだ。

本音を言うと、特に自覚症状がなければ薬だけもらえればいいのに・・・と思う。受診するお金と時間がなんだか惜しい。せめて3回に1回くらいの受診でいいのにと心の中で愚痴る。

薬局に行き、病院から受け取った処方箋を渡して薬をもらう。僕の薬は2種類。はじめは服薬の習慣になじめず忘れることもあったが、今は毎朝欠かさず飲んでいる。ぼくのように呑気な人間は少し問題を抱えていた方が普段から健康に気を使っていいのかもしれない。一病災息とも言うし。

薬局では信じられないような光景を見た。75歳以上と見られる高齢者がありえないほどの量の薬を渡されたのだ。湿布薬も入っていたのでカサが多くなったのだろうが、それにしても痩せた体に一抱えもある紙袋は尋常ではないように思えた。まるで薬を食べよというように・・・。おばあさんはたくさんの薬の種類を忘れずに飲み分けられるかそっちを心配していた。

支払いは2200円だった。本人1割負担だから22000円分の薬が使用されたことになる。そんなものなのか?そんなに薬を飲まなければならないのか?でも、事情を知らない外部の者がとやかく言う権利はないので、「大変だな」とか思いながら黙って見ていた。案外見た目より深刻な病気かもしれないし、他の家族の分もあるのかもしれない。

塩分控えよう、間食とかやめよう。運動もしよう、痩せなくっちゃ・・・と、日ごろ粗雑に扱っているからだの反乱におびえ、健康でいようとあらためて思った。

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