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2019年4月 7日 (日)

今日は「サンガツサンチ」

昼過ぎに町の公民館(のようなもの…「きゅら島交流館」)へ出かけて投票を済ませてきた。

玄関をくぐるとすぐ正面に大きな雛飾りがあって、来場者の目を引いていた。

そうか、今日は旧暦3月3日、ひな祭りの日だと気づく。

朝から海岸への車の乗り入れが多かったのはそのせいか。

てっきり、春休み中で日曜日だから陽気に誘われた家族連れが出てきていると思っていた。

今日はサンガツサンチなんだ。

家に戻ってから浜へ行ってみると大勢の人たちが浜辺に出て楽しそうに過ごしていた。

マジメに貝を拾っている人、シートを広げて何かを食べている人、椅子に腰掛けて海を眺めている人、あるいは、泳いでいる子どもたち。

サンガツサンチに海へ出ない者はカラスになると言われているので、とりあえず、浜へ下りてその厄災を免れようとする人々で、普段は静かな浜辺も今日は賑わっている。

僕が子どもの頃、旧暦3月3日には父母に連れられて必ず海へ行き、貝拾いをして、弁当を広げた。

そうするものだと決まっていた。

その日は町の人がごっそりいなくなるので、知らずにやって来た内地の営業マンが、どの店も開いておらず昼ごはんを食べることができなかったというエピソードがあるほど、町の人たちにとっては、欠かすことができない年中行事のひとつだった。

かつては・・・

今はどれほどの人が浜辺へ出ているだろうか?

そうした行事や風習は、地域の文化なので、長らく続いていてほしいとは思うのだが、

僕自身は、ここ数年はまともに浜辺で過ごしていないな・・・

もうそろそろカラスになるかも。

Dsc_1047

真剣に貝をとっている人は少なかったように思う。

家族で出かけて浜辺で弁当を食べるのが目的ということもあるだろうし、年々浜辺でとれる貝が少なくなってきているせいもあるかも。

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