運転の見張り役
車が歩道に乗り上げて複数の人が犠牲になったというニュースが流れた。
誰もまさか車がセンターラインを超えて向かってくるとは想定していない。
だが、運転しているときたまに「もし、あの対向車がこっちに向かってきたら避けようがないよな」と思う時がある。
わずか1〜2メートルほどの間隔で、お互いにけっこうなスピードですれ違っているわけだから、少しハンドル操作を誤るだけでも大惨事になってしまう。
信号も赤になるとすべての車が止まって、青になったところの車だけが動き出すのでぶつからないで済む。
共通認識として交通ルールってすごいなと思う。
でも、ある意味「安全」はドライバーの認識と、それを皆が守るはずという前提で成り立っているともいえる。
自分が安全運転をしていても、他の誰かが”前提”を逸脱すれば、事故にまきこまれる可能性はいつもあるのだ。
Tシャツなどの納品のためたびたび瀬戸内〜名瀬〜笠利を移動している分、そうした危険性があるというわけだ。
娘から、事故が発生した場合の証拠になるからドライブレコーダー(DR)をつけた方がいいとアドバイスされて去年車に取り付けた。
それまでは、DRは高価なものだというイメージがあってためらっていたが、種類も価格帯も豊富にあって、僕が購入したものは前後のカメラがついて6000円ほどだった。
安かったけど、それなりにちゃんと動いてくれている。
これで、もし、何らかの事故が発生した場合は、後からの検証が可能になったわけだ。
今年1月、名瀬の街を走っていたときに前の車の前に猫が飛び出してきた。
あっと息をのんだ瞬間、その猫はジャンプして車のフェンダーを蹴って後方に着地するやいなやささっと道を渡りきった。
数日して、あの瞬間の映像がDRに記録されているのではと思い出してパソコンで再生してみたが、そのシーンに該当する分は上書きされて消えていた。(ちょっと残念)
まあ、あくまでもいざという時のアイテムだから。
あと、実際に取り付けてから気づいたことは、映すのは対向車ばかりでなく、自分の運転も記録されているということ。
信号、一時停止、速度制限、etc…僕がどんな運転をしているのか一部始終を記録して見張っているわけだ。
独りのつもりで歌った歌も恥ずかしいことに全部記録されている。
おかげで、さらに(と言っておこう)、品行方正なドライバーになれそうだな。
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