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2019年3月31日 (日)

赤ちゃんの母の故郷は「奄美」

昨夜、赤ちゃんの誕生祝いに呼ばれて夫婦で出かけて行った。

身内だけの集まりながら、テーブルいっぱいにご馳走が並べられて賑やかだった。

来客たちが、ベビーベッドを置いている部屋へひっきりなしに出入りして、声をかけたり、撫でたり、抱っこしたりするものだから、ママと赤ちゃんはさぞかし落ち着かなかったことだろう。

ママは、赤ちゃんの体重がなかなか増えずに少し心配したそうだが、今は4000gほどあって順調に育っているようだ。

昨日配布された町勢便り(広報せとうち)によると、2月末時点の町の人口は8814名だとか。

ひとり人口増となれば良かったのだけれど、この赤ちゃんはやがて神戸へ行ってしまう。

母親の故郷と自分が生まれたところが奄美大島だということを知ったとき、この子はそれを誇らしいと思って喜んでくれるだろうか?

赤ん坊の無垢な寝顔を見ていると、親でなくとも、将来戦争や災害の危機に晒されることなく無事にすくすく育ってくれることを願わずにはいられない。

戦争は、そうしたムードの中で誰かが最初に引き金を引けばいつでも起こりうる。

トートガナシ。

酒の席で、瀬戸内町に配備されたミサイル基地の是非について少し話題になり、ひとりが「核爆弾落とされたら奄美は全部やられるから(ミサイル基地が)あってもなくても一緒よ」と発言したのに驚いた。

そもそも、基地がなければ奄美に爆弾が落とされる可能性はなかったはずでは?

そういえば、選挙に絡んでテレビに流れた街の声でも、「自衛隊と一緒に発展する議員さんに頑張ってほしい」というものがあり、違和感を覚えた。

”一緒に発展”というのは、人口増、国の補助金などに期待してのことだろうが、リスクなしでお金だけ運んでくるようなイメージだろうか?

この分だと、国が防備を拡充させたいと申し出たら、海軍でも空軍でもすんなりと受け入れてしまいそうだ。

沖縄のような基地の街になりたいのだろうか?

・・・やめよう、目出度いお祝いの席だ。

とにかく、この子が母の故郷奄美にいつ帰ってきても風光明媚で穏やかな島のままであってほしいと願うばかり。

トートガナシ。

妻は赤ちゃんを抱いてその小さな重みを感じながら、娘が赤ん坊だった頃を思い出したらしく、目をウルウルさせていた。

赤ちゃんが成人する頃には、僕たちはもうこの世にいない可能性もあるんだと考えたら、人生の残り時間ってけっこう短いなと思ってしまう。

その間に奄美大島の人口はどうなっているのだろうか?

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