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2019年1月 2日 (水)

火の用心

たとえばお湯を沸かそうと火をつけたらコンロのそばに立ち続けてお湯がたぎるのを待っていたりは、しない。

たいがいその場を離れて何かほかのことをする。

近くにいるのなら大丈夫だろうが、火の気配を感じられないところまで離れてしまうと問題だ。

何かに気を取られて火をつけていることを忘れてしまう恐れがある。

若い頃は滅多になかったことだが、だんだん歳をとってくると脳のどこかが弱ってくるのだろう、そのことをすっかり忘れていたということが増えてくる。

平成28年の12月に新潟県糸魚川で起きた大火災も火をかけたままその場を離れてしまったことから起きた事故だった。

テレビ中継で火災の様子を見ながらとても人ごととは思えない恐怖を感じた。

そのときから火をつけていることを忘れないようにする道具を使っている。

道具というと何やらスマートな感じもするが、ただの手書きのカードだ。

火をつけたら台所の壁にかかっているそのカードを首からさげる。それだけ。

Dsc_0166

はっきり言ってこれを下げている姿は格好悪い。

そこがミソだ。

邪魔にならぬよう小さくしてオシャレに手首につける、とかではダメなのだ。

首からこの札をぶら下げている違和感バリバリの状態だから意識できる。

仮にその状態で外へ出て誰かに会えばきっとその人が指摘してくれる。

格好悪いが効果は抜群である。

あれから一度も鍋を焦がしたりはしていないのだから。

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