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2016年3月の2件の記事

2016年3月21日 (月)

宇検いいね

昨日フリマをやっている阿室を目指して宇検村へ行った。

湯湾(ゆわん)~名柄(ながら)~佐念(さねん)~平田(へだ)~阿室(あむろ)と焼内湾の奥から外海へと続く道沿いに車を走らせた。

こんなにも遠いものか? 宇検村のエリア半端ないな。

会社員だった頃に仕事で何度も通った湯湾~名柄さえ遠いと感じた。

佐念から平田に向かう途中できれいな浜辺に行き当たった。

案内板に「タエン浜」と書かれている。

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対面に見えるのは枝手久島。

この角度から見るとけっこう大きな島だと気づく。

標高が高そうなので水もあるのだろう。 でも、無人島だ。

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道々から見下ろす浜辺はどれもきれいだ。

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平田も過ぎようやく阿室集落へ到着した。

古仁屋から龍郷くらいの距離は軽く走っているに違いない。

フリマは集落中ほどの公園で行われていた。

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宇検村は過疎のイメージが強かったが、会場には子連れの若い人達が多かった。

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玉子のつかみ取りで歓声が挙がっていた。

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道路沿いの看板がユニークだ。

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誘われて集落を散策した。

阿室小中学校の清潔感のある整ったたたたずまいに足が止まった。

学校を囲む塀には鮮やか緋色のツツジが植わっている。

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そう言えば行き交う子どもたちがみな「こんにちは」とあいさつしてくれる。

この学校ではそう教えているのだろう。

近くにはりっぱな共同墓地もあった。

宇検村のあちこちでこういった施設を目にする。

急激に過疎が進み個々の墓を守る人がいなくなる中での賢明な選択だと思える。

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せっかくここまできたのだから果ての屋鈍集落まで行ってみた。

集落の入り口にはきれいに設えられた海水浴場があった。

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けっして人手は多くないはずだが、どうしてどこの施設もきれいをキープできているのだろうか?

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屋鈍の石垣の積み方は瀬戸内町の西古見と同じだと思った。

西古見と屋鈍は尾根をはさんで実は近いのだ。

でも山越えの道は今は通れないらしい。

Uターンして湯湾方向へ引き返した。

途中で名柄小中学校も写真に収めた。

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湯湾集落の「宇検食堂」でランチをとった後、お向かいの「うけん市場」を覗いた。

お祝いに使うつもりなのだろう、テラダを買い求める客が続いた。

残念ながら売り切れだそうだ。

方々で若い人たちを見かけたことを店員に話したら、Iターンの入植者が増えているとの返事だった。

広いエリアにわずか2000人足らずの宇検村だが、それなりに充実感をもって生活できる地なのだろう。

見た限り放置されて荒れた施設がなかったのも驚きだった。

ケンムンたちも気に入って棲んでいるようだ。

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2016年3月 6日 (日)

神隠し?

ペットのフクロモモンガを締め切った和室に放ってしばらく自由に遊ばせた。

障子の桟を伝って上に登ったり飛び降りたりと楽しそうに(?)しているが、いざケージに戻そうとすると激しく逃げ回った。

1日目は何とか捕まえて強制的にケージに戻した。

2日目は、追いかけまわすとストレスになるのではないかと思い、ケージの扉を開けたまま中に餌を置いて自然に戻るように仕向けて和室を締め切った。

翌朝、てっきりケージの中で眠っているものとばかり思っていたのに姿が見えない。

和室の中をくまなく探すがいる気配がしない。

餌に手をつけていないことに気づき、これはただ事ではないぞと焦った。

和室は締め切ったままなので、この部屋から外に出る可能性はない・・・はずだった。

どこかに隙間があるのかと隅々を調べると柱と柱をつなぐ長押になんとかもぐれそうな隙間があることがわかった。

しかしそこから先に進むほどのスペースはない。

クーラーから室外機に伸びるホース穴なら通れそうだ。

もしそこから落ちたとしたら壁の中か床下のはず。

もう他に探すところもないので、押し入れの布団類を一つ一つ出しながら調べてみた。

扉が開いていたわけではないのでもちろんいるはずはない。

和室と洋室を仕切る引き戸に少し隙間があるが、フクロモモンガの頭がそこを通るとは思えない。

思えないが、しかし、もう探すところがないので念のため家中を捜索してみた。

昔社宅に住んでいたときに逃げたハムスターが冷蔵庫の後ろで死んでいたことがあったので、最悪の事態を考えるともう泣きそうだった。

テレビなど音のするものを消して、ユーチューブからフクロモモンガの鳴き声を流しながら潜んでいそうなところを探してみた。

それにしても鳴くどころか動く気配すらしない。

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気になって仕事が手につかない。その日渡す予定のイラストを夕方になってようやく送信した。

事情を知った娘も気になって落ち着かないから実家に戻って一緒に探すと言いだした。

少々疲れたので和室の隣りで座イスを倒して少し眠った。

そして起きたときに不思議な光景を見た。

扉の隙間をフクロモモンガが上下に激しく動く姿を見た。

大きさ、体色間違いなくフクロモモンガだった。

「いた! 和室にいる!」

女房にそう告げて保護する気まんまんで和室に入ると・・・

何もおらず、何かが動く気配もしない。

でも、確かに見たのでいるはずだと確信して隅々まで探したが見つからない。

それから1時間ほどして娘がやって来て一緒に探した。

動画の鳴き声を流しながら家中を探した。

これだけ探していないのは、ひょっとして外へ出たのでは?とも考えて懐中電灯で周辺を捜してもみた。

ついには、もう見つからないのでは?と不安にかられて3人とも黙りこくってしまった。

すると、娘が何かの音に気付いた。

カリカリと爪でひっかく音がするという。それは和室からだった。

耳を研ぎ澄ませてその音の元をたどると・・・壺だった。

「いた!」娘が声をあげた。

首の長いその壺をかしげながら懐中電灯を照らすと”目が合った”という。

僕が見た後で壺の中に入ってしまったのだろうか?

だが、助け出したフクロモモンガは自分のおしっこですっかり濡れていて衰弱していた。

すべって爪が立たないので自力で脱出できずにずいぶん体力を使ったのだろう。

床においた蜜にもまったく手をつけていないことなど考えると昨夜の早い段階で壺に落ちた可能性が高い。

かなり弱っていたのはそのせいだろう。

しかし、置物の隙間も壺の中も何度も見たはず。

どうして今まで見つけられなかったのだろう?

それに僕が見たものは何だったんだろう?(動きが速いなあとは思ったが)

娘が抱えて蜜を与え少しずつ元気をとりもどしていった。

ケージの中でのろのろではあるが餌を食べる様子を見て一安心した。

そして、みんな急にお腹がすいた。

可哀そうだが、自由にさせるのは当分お預けにしよう。