沖縄旅行(1)
「還暦を迎えるまでに何人か(死んで)もういないかもしれん。(生きているうちに)途中の55歳で同窓で旅行でもしようでぃ」
数え49歳の祝いのときに冗談とも本気ともつかぬ上記の発言があって、皆なんとなくその気になっていた。
人生何があるかわからない。
そして6年間ほんわりと温められた旅行の企てが本当に実現したのだ。
9月10日に同窓の連絡網から沖縄旅行の案内メールが届いた。
実は、その前日の9月9日に沖縄タイムスから別のメルアドに「突然のメールで失礼いたします・・・」の書き出しでメールが届いていた。
内容はまさかの執筆の依頼で、考えた末、承諾の返事を翌9月10日の午前7時に送信した。
その後9時18分に同窓から沖縄旅行のお誘いメールが来たのだ。
なんという偶然。(この後もずっと偶然が連発するのだが・・・)
しかし、参加することについては実は迷っていた。
6年越しの計画を実現してくれたこの機会を逃したくないとの思いはあったが、旅費を捻出できるだろうか?とか、家を留守に出来るだろうか?とか・・・色々考えることもあった。
数日間迷っていたが、カズキヨと電話で話をしたときに「一緒に旅行に行こでぃ」の誘いでやっと決心がついて参加の申し込みをした。
旅行申し込み締め切りの一日前だった。 (なんとかなるさ)
11月5日に新聞社からのメールで第1回めの掲載が11月22日(日)になることを知らされた。 沖縄旅行のど真ん中だ。
まさか現地で直接新聞を読むことが出来るとは想像もしていなかった。
その日沖縄にいることを知らせると担当者から驚きのメールが返ってきた。
ほんとにすごい偶然だ。
そして、11月21日(土) ついに出発の日を迎えた。
車酔いしそうなふにゃふにゃクッションのマイカーにタカヒトとカズキヨを載せて一路空港へ。
カバンには締め切り間近の仕事を忍ばせて、しかし、久しぶりの旅行に心ははずむ。
いざゆかん、飛べ!沖縄へ。
それにしても小さな飛行機。
そういえば沖縄はこれまでずっと船だったっけ。
南下する飛行機からは見たこともない景色を見ることができた。
奄美大島~徳之島~沖永良部島~与論島と通過して沖縄本島上空にさしかかった。
今問題になっている辺野古基地の埋め立て予定地が見えた。
上空からくっきりとサンゴ礁が広がっているのが確認できる。
あれが埋められてしまうのか・・・。
やがて那覇空港に到着。
空港も初めてだ。
えーっ 広ーい!
ターミナル周辺もまるっきり都会じゃん!?
空港直通のモノレール(ゆいレール)に乗ってホテルのある旭橋まで移動した。
最後に沖縄を訪れたときはモノレールなんかなかったぞ、ずいぶんイメージが違う。
ホテルに到着すると東京組のリナが先に来て待っていた。
そのままチェックインするのかと思いきや一旦荷物をロビーに置いたまま早速最初の観光地へ向かうらしい。
「らしい」と呑気な構えだが、一同幹事のカズマサに全部お任せ状態である。
3~4人ずつタクシーに分乗して首里城をめざした。
(続く・・・そのうち)
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