名刺のカドの話
前回のブログで名刺についてちらと触れて思い出したことがある。
先月瀬戸内町のリゾートホテルに販売用のTシャツを預けてきたとき
そこでホテルを経営している会社の会長と偶然会って、しばらく話をした。
会長は僕の高校の先輩で顔なじみだ。
「今 何しているの?」と聞かれて名刺を渡すと
角を丸くした名刺を見て、「これは女性が持つ名刺だなぁ」と苦笑まじりに言う。
会長が言うには、名刺の角を丸くして優しい雰囲気を出すのは、ほぼ女性か、ポップアーティストなのだそうだ。
初耳だったが
立場上大勢の人と名刺交換をしている人だから一般的にはおそらくそうなのだろう。
でも、僕が角を丸くしたのは別の理由。
坂本龍馬のある言葉を名刺で表現してみようと思ったのだ。
「丸くとも 一かどあれや 人心 あまりまろきは ころびやすきぞ」
世に媚びて 丸くなっていくと ころころと転がり続ける。 人間には揺らがない「カド」も必要だ・・・みたいな。
それが毅然とした態度につながるのだろう。
もちろん理想。 実際は転びの連続だ(笑)
ちなみに「丸くとも・・・」の言葉は、司馬遼太郎の書いた「竜馬がゆく」で有名になったよう。
元は一休禅師の言葉という説も。
「一カドは何なの?」と問われるとうまく答えられないけど・・・。
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