風刺マンガ(83)
南海日日新聞 2014年1月13日掲載
<吉兆>
この絵を描いたときは母を亡くした直後だった。
とても仕事をする精神状態ではなかったのだが頑張って描いた。
(母の死は)新聞の読者には関係のないことだから
落とさずに描かなきゃ・・・と、そんな思いだけで描き上げた。
普段は割といい加減な僕なのに・・・そのときは不思議な責任感にかられていた。
ただ、何かを風刺するようなものを描く気にはなれなかった。
少しでも気持ちが明るくなるようなものにしたかった。
たまたま新聞に出たコウノトリの記事が目にとまり、それを題材にしてマンガを描いた。
奄美の島々に人が増えて以前の活気をとりもどせたらいいのにと思いながら。
後日の新聞で昨年の統計で奄美群島の人口が11万4千124人と報じられていた。
現実にはどんどん人口が減っていく・・・。
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