初ハブでました
お向かいの居酒屋「真寿」で飲んでいたとき、ママの携帯に電話が入った。
何やら驚いたような声を出して電話を切ったかと思うと、どこから取り出したのかハブとり棒をわっしと掴んで「橋のところにハブが出た!」と叫ぶや外へ飛び出した。
えっ?ハブ! ママはハブ捕まえられるの?
と、思っていたら、すぐに戻ってきて、「いたいた、ハブ。マスター捕まえて!」と、興奮している。 何でハブとり棒を持って飛び出したの?
マスターも隣にいた僕もハブとか捕まえたことがない。
「そんなもんよう捕まえんわ!車で轢いてしまえ!」とマスター。
その会話を聞いていた女房が、はっと思いついて携帯をかけた。
あの人だ。過去に僕らが集落の入口でハブを見つけて立ち往生したときに颯爽と現れてハブを捕獲した清水の野生児?Y兄。
もはや烏合の衆でしかない僕らが見守っている中でハブがゆるりと動きだした。
ヤバい!逃げる! そう思ったときに暗い集落の道の向こうから勇ましく軽トラックが突進してきた。
「パンパパーン!」 昔映画で見たヒーローの登場シーンのようなBGMが頭の中で鳴った。
ハブは軽トラックのライトに照らされて再び動きを止めた。
「あっ、そうだカメラ!」 世紀の一瞬を捉えるべく急いでカメラを取りに戻った。
しかし、「捕りもの」は実にあっけなく、至近距離でひょいと車を降りたY兄は、そのまま無造作にひょいとハブを捕獲した。
ようやくカメラを構えたときには、ハブ箱をとりに行くところだった。
無事に「4000円」を収穫したY兄は実にうれしそう。
僕らにとってもありがたい。
ああ、それにしてももうそろそろ出るんだな~。
今年の初ハブだ。 今年はヘビ歳だから今回は縁起物?としておこう。
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