鬼丸の落語
奄美パークで三遊亭鬼丸(さんゆうていおにまる)の落語があるので聞きに行った。
先に会場に着いた僕は、女房とその友達のために席を確保した。
まだ始まる前にカバンから本を取り出そうとしてカバンが席の後ろに落ちてしまった。
後ろの席の男性のすぐ近くにドスンと落ちたが、その男性は視線を向けることもなく知らんふりをしている。もちろん拾ってあげる義理はないが、「知らねーよ」といわんばかりの態度に背筋が寒くなるような思いだった。
都会ならいざ知らず、島でこんな冷たい態度をとられるとは・・・。
そういえば、狭い道で車がすれ違うときにこちらが停車して道を譲っても、会釈どころか視線も向けないといった、感じの悪いドライバーが増えたような気もする。
そういう人は若い人に多いのだが、今日僕が出会った人はけっこう年配の人だった。
ちょっとさびしいな。
少しもやっとした気分だったが、いざ落語が始まると面白くて涙が出るほど笑ってしまい、すっかり良い気分になった。
三遊亭鬼丸の一門は、円歌師匠に倣い、名前に「歌」がつくのが慣例だったが、真打で初めて違う名前をつけることになったらしい。
古典落語を3つ披露してくれたが、最初の「ちりとてちん」は、表情やしぐさが特に面白くてお客さんは大爆笑だった。
しかも僕の目の前の空いている席に憧れの宮崎緑館長が座って一緒に落語を聞いていたのだ。 だからどうってことはないんだけど、すぐ近くに居れてなんだか嬉しかった。(*^。^*)
次の落語の花魁の話は、フランキー堺主演の「幕末太陽傳」の中でそっくり使われていた。あの映画の面白さは、古典落語がベースになっていたのだと知った。
落語が終わってから抽選会のようなものがあり、配布されたプログラムの下1ケタの番号が1と6の人にはボールペンが当たった。
僕も貰うことができた。「奄美パーク・田中一村記念美術館 開園10周年記念」の文字が入っている。(下のカードは僕が描いたもの)
帰る途中で「島とうふ屋」によって早目の夕食をとることにした。女房はお昼を食べていないのでお腹が空いて古仁屋まで持たないようだ。
厨房前のテーブルに置かれた湯豆腐や豆乳は自由に食べられる。
さっそく湯豆腐をもらって・・・ふと、さっき聞いた「ちりとてちん」を思い出した。
マーボ豆腐とか唐辛子が入っているやつはやばそう・・・(笑)
僕が注文したのは、週替わり定食「塩豚と揚げ豆腐の炒め物」。おまけでおでんの具も一品選べる。
あいかわらずボリューム満点、これで800円。
お腹いっぱいになって19時頃帰宅。
ひもじい思いで帰りを待っていたピースが狂喜した。
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