とりあえずマンガを描くことになった
勤めていた事業所が去年閉鎖になり失業した。
ハローワークに通ったが、募集件数が少ない上にとっくにオッサンの年齢域に達している僕に期待するような働き口はなかった。
失業保険が切れる頃ダメ元で地元の新聞社に就活した。すると会社の偉い人がある日突然家へ訪ねてきた。履歴書に同封したイラストや漫画の見本に興味を持ってくれたらしい。
就職については断られたが、何か一緒にやりませんか?と持ちかけられて、前々からやりたいと思っていた奄美の歴史や民話をマンガ化したいという希望を伝えると、今年が奄美での真珠養殖100年の節目にあたるので、真珠養殖史はどうかという話になった。
それから数日後新聞社を訪ねて企画書を提出した。「えーあれ本気にしたの?」みたいな反応だったらどうしようと少しビビっていたが、その場で『月刊奄美』の局長に引き合わせてくれて3月号から掲載することになった。
『月刊奄美』は雑誌ではなくて新聞のダイジェスト版だ。毎月1日に普通の新聞と同じような形式で発行される。主に内地に住んでいる家族や知人に故郷のローカルな情報を伝えるために購読されているようだ。
そこで毎月1ページ分、漫画にして4ページ分を掲載できることになった。タイトルは「百年の真珠(奄美真珠養殖史)」とした。
けっしてうまい絵ではないけれど、難しい文献の多い奄美の歴史や風俗をいつか誰かが(分かり易く)マンガにしてくれないかなぁと思っていたので、自分がとりあえず描き始めることは意義があるはずだと勇気を出して描いている。
絵も歴史も少しずつ勉強しながら、機会があれば色々なテーマに挑戦したいと思う。
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