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2019年4月12日 (金)

昭和の味

昔(昭和40年代頃)の古仁屋の町並みについて、昨夜遅くまで妻と語りあい二人で大いに盛り上がった。

話しているうちに断片的だった記憶が次々と繋がっていき、頭の中で当時の町並みが徐々に再現されていった。

子どもの頃の自分がよみがえってあの頃目にしていた風景を辿っているようで楽しかった。

どこそこに、こんな店があったね、あんな店もあったねと思い出し、もうすっかり様変わりしている現在の風景と重ね合わせながら時代の流れを感じるのだった。

あと3週間足らずで新しい元号が始まり、「昭和」はまたひとつ古い時代へと押しやられる。

そのうちに「昭和って、平成の前のあの昭和のことですか?」みたいな言われ方するんだろうな…

頭の中で昔の古仁屋の町を歩き回りながら、そういえば、昔から同じ場所で同じように商売をしている店があることに気づいた。

建物もほぼそのままで。

銭湯なら、嶽乃湯(たけのゆ)がそうだ。

(当時は、今の信用組合のところに「昭和湯」が、今の扇屋のところに「朝日湯」があったなぁ)

嶽乃湯のそばを流れる川には銭湯の排水が混ざってほのかに石鹸の匂いがしていた。

その川に沿って歩くと、道向こうに三平食堂があって、その次に…なにわ食堂が、ある。

「なにわ食堂」がそのままある!

あの頃のままだ! 昭和があった!

なので、(昨夜の発見に刺激されて)今日のお昼は、久しぶりに「なにわ」で食べてきた。

いつものようにチャンポンラーメンと焼き飯を注文して、妻と二人で分けて食べた。

ず〜っと変わらなかった値段がいつの間にか一部だけアップしていた。

350円だった焼きそばが400円に、450円だったチャンポンラーメンが500円にそれぞれ50円だけ上がっていた。 それでも安い。

もう半世紀以上もこのスタイルのまま変わらぬ味を提供し続けている「なにわ食堂」は、僕らに昭和を彷彿とさせる稀有な存在だ。

「令和」の時代になってあとどれだけ頑張ってくれるのか…暖簾を下ろす日がなるべく遠くあってほしいと願いながら、できるだけ食べに行く機会をつくろうと思った。

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今はキャベツが安いからラーメンにふんだんに入っていた。

焼き飯にはもう豚は入っていないが、変わらぬ懐かしい味がする。

食べるたびに塩加減が微妙に違うのも”昭和の味”のうち…かな。

旨かった、ごちそうさまです。

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