ハブだらけ(3)
名瀬のハブセンターにて
新聞で見た”ハブがルリカケスを呑んだ”話をしたが、それぐらいじゃちっとも驚かないといった様子で標本棚を見せてくれた。
獲物を呑みこんだハブのお腹を裂いてそのまま標本にしたものだとか。
猫、アマミノクロウサギ、??・・・、アマミヤマシギなどもいた。
巨大なヘビ、アナコンダとかになると牛さえも呑みこむとか・・・。
どういう体のつくりをしてるんだ?
ところで、「白ヘビ」が見当たらないと思って尋ねると、ストレスを与えないように普段は覆いをしているとのこと。
ついに白ヘビとご対面。
白蛇は縁起が良いとかいうので、(案内人に気づかれぬよう)心の中で願い事をゴニョゴニョ・・・と。
ちなみに日本のヘビではないそうだ。
ひとしきりハブについての説明を聞いてから、地上の売店に戻った。
そこで「こんなん作ってみたけれど・・・」と青年が見せてくれたものは・・・。
本物のハブの頭がついたテンガロンハット\(◎o◎)/!
ハード過ぎ!!!
他にもハブの頭がついた杖もあった。
ハブの頭をぐっと握って・・・って、使う人おるんかい!?
でも、蓼食う虫も好き好きって言いうから・・・こういうのが良いって人もいるのかも。
ちなみにいずれもまだ試作品の段階ということで「非売品」だった。
こんなユニークな毒蛇工芸師の青年の得意分野(?)は、実は「マムシ」だった。
そんな話をしているときに、おじさんが店に入ってきて、「マムシを3匹捕まえたんだけど取ってくれんね?」と売込みに来た。
すると青年が僕に、「島で言うマムシは、実はヒメハブのことで、本物のマムシはここにいないですよ」と教えてくれた。
そのニホンマムシは、最近では数が減って捕獲が難しくなっているとか。
彼が捕獲した(本物の)マムシの標本を見せてくれた。
この独特の丸い文様が特徴らしい。
ハブに比べるとおとなしいので毒も弱いと思われているが、毒はハブよりも強力らしい。
マムシは卵からふ化するのではなく、お腹に赤ちゃんがいるので、解剖するときに気をつけないと咬まれることがあるという。
多いときは7~8匹くらいの赤ちゃんをピンセットでつまみとって除くとか。
映画「エイリアン(第1話)」のあのショッキングなシーンを想像してしまった。
ちょっと気色悪いところもあるけれど面白い話をいっぱい聞けた。
さしずめ「キモ面白い」ってところか。
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