鳥にも見放されて
奄美大島・瀬戸内町の松の木が虫の被害で次々と枯れている。
最初の頃は、緑の葉が赤茶に変色して朽ちてゆく松の木に強い違和感を覚えたが、ほぼ全域に拡大した今では見なれた風景になった感がある。
山を切り開いて作られた道路は、その壁面の樹が死んで保水力を失い、雨が降るとすぐに崩れてしまう危険なものになった。
自然が微妙なバランスで維持されていることを思い知る。
なんてことを今朝の散歩で思った。
海浜の東はずれに大きな落石や朽ちた樹木が横たわっていたからだ。
アダンの群生の奥は、緑だった皮膚をごそりと剥ぎ取られて赤土の身が剥き出しになっている。
枯れた樹木が並んで立つ姿は不気味だ。
たぶんもうここで鳥のさえずりを聴くこともないのだろう・・・。
これは以前に同じ浜辺で撮った流木の写真。
海辺に這い上がってきた生き物みたい。
(わし これからどこに行こう・・・)
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