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2011年8月21日 (日)

「ケンムンふぇすた」

町の夏祭り「みなと祭り」2日目の今日、伝統の舟こぎ大会がある。

いつもなら参加するのだけれど、今年は、ちょっと・・・。

笠利の奄美パークで「第1回ケンムンふぇすた」が開催されるのだ。展示イラストの当事者としてどうしてもそこに行きたい。

今日は、ご当地奄美市笠利の夏祭りもあるので、人が集まるかどうか心配だったが、会場には大勢の人が詰めかけていた。

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「ケンムン」は、奄美大島と徳之島に棲んでいる妖怪だ。喜界島には「ガーロー」が沖永良部には「ヒーヌムン」が、与論島には「イシャトウ」がいる。

妖怪はそれだけではない。森が深く、自然が豊かな奄美には、他にも様々な妖怪が棲んでいた。かっては・・・。

開発が進み、町が明るくなって、妖怪も棲みづらくなったようだ。最近では遭遇する人はめったにいないようだ。

妖怪の出現は自然環境の状態と深いかかわりがあるのかもしれない。

いったいケンムンは、どんな姿をしているのだろう?・・・ということで、ふぇすたでは、ケンムンのイラストを公募していた。全国から355点の応募があったとのこと。

そのすべてが会場に張り出されていた。

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ちなみに僕は、高校・一般部門でかろうじて入賞できた。

情報誌Horizonで描いたイラスト原画を会場に展示している立場としては、落選しては恰好が悪い。部門の最優秀は、石崎さんという絵の上手な方だった。

色々なケンムンがいて、発想や絵の上手さに感心することしきりだ。

オープニングで入賞者の表彰式があった。

実は、最初は人前に出ることが嫌だったので、一般客として黙って見ているつもりだったが・・・。

奄美パークの園長、宮崎緑さんが直々に表彰してくれることが分かり、気が変わった。

宮崎緑さんは、ニュースセンター9時のキャスターを務めていたときからのファンなのだ。

名前を呼ばれて、壇上に上がり、賞状と記念品(タンカンリキュール)を受け取った。間近で宮崎さんの微笑みを見ることができてハッピーだった。

会場の入り口には、僕のイラストがまとめて展示された。

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他にも色々な催しがあった。

この日初披露されたケンムンソング「kingmoon」は、ノリが良くていい感じだった。

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実際にケンムンやイシャトゥなどの妖怪に遭遇した人たちによる証言は、なかなか興味深い話だった。

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会場の一角では、近大の学生がTシャツを販売したり、ばしゃ山村の人がケンムンの人形作りの実演をしながら販売していた。

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土人形がかわいいので欲しかったが、女房に「何に使うの?」と止められた。

今度一人で買いに行こうっと。

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イベントのフィナーレは、イラストの大賞と最優秀賞をとった人たちの絵をバスにラッピング。

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ケンムンづくしの一日だった。

帰りは偶然にケンムンバスのすぐ後ろについた。

このケンムンたちは、今年いっぱい街を走るらしい。

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