NHKで現役最高齢挿絵画家「中一弥」さんを紹介する番組を見た。
時代小説の挿絵を描き続けて80余年、101歳の今もなお絵筆を握るのだから凄い人だ。
水木しげるさんややなせたかしさんがずっと現役で仕事をしているので、あんな風に生きられたらなぁと憧れていたが、上には上があるものだ。
何より100歳まで生きること自体が相当難しい。
まあ、そんなに生きなくてもいいが、できるだけ死のぎりぎり近くまで仕事を続けられたらいいなと思う。
ところで、僕は去年11月から今年4月までの半年間、初めて新聞小説の挿絵を描いた。
古仁屋在住の森永洋一さんの小説「哀ユタ」の挿絵だ。
全部で184枚の絵を描いた。
2割くらいはボツにしたので200枚以上は描いているはずだ。
上手く描けなかったことが多くて、終わってから今日まで見返すこともなく棚に積み上げたままになっていた。
もう描かないと思っていたが、中さんの仕事ぶりをテレビで見て、小説を絵に表わす面白さに魅かれまたぞろ描きたくなった。
そのときの実力以上の力は出せないのだから下手な部分があるのは仕方がない。勉強して描くたびに上手くなればいいのだ。
と、開き直ることにした。
それにしてもこのイラストレーターという仕事は本当に面白い。
小さい頃から地べたに落書きをして遊んでいた果てが、今の「イラストを描く、マンガを描く、デザインをする」ということならこのギフトを神に感謝したい。
「いつか奄美の歴史や文化をマンガ絵で表現するんだ。そのために僕は生れてきたんだ」と勝手な思いこみが前に進む勇気を与えてくれる。
『勘違いも持続すれば信念』
みたいな。
(「哀ユタ」の挿絵集めてみました。ついこの間なのに何だか懐かしい。)